■S:今日の聖書の言葉
民数記13章30節

★そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも、上って行って、そこを占領しよう。必ずそれができるから。」

■O:今日のコラム
民数記13章と14章はイスラエルの民にとって重要な分岐点となる箇所です。

ここで約束の地を巡った偵察隊の内10人が否定的な報告をイスラエルの民に伝えました。その結果、イスラエルの民は大声をあげて泣き叫び、「こんなことなら荒野で死んだほうがましだ。」(民数記14章2節参照)と言い、いつもの彼らの習性に従い「エジプトに帰ろう。」と叫びだしたのでした。

主は彼らのつぶやきを聞き、どこまでも頑ななイスラエルに怒りを燃やされ、結局彼らが自分たちで告白した通りに荒野をさまよい、約束の地に入ることなく荒野で死ぬことが決定しました。

しかし、カレブとヨシュアは他の偵察隊とは違う報告をし「私たちはぜひとも、上って行って、そこを占領しよう。必ずそれができるから。」と言いました。主はこのカレブに対して「彼は、ほかの者と違った心を持っている。」と評価しておられます。

結局エジプトを出たイスラエルの民の中で約束の地に入ったのはカレブとヨシュアの二人だけでした。残りの否定的な意見を信じてつぶやいた世代はみな荒野で死に、荒野で誕生した二十歳以下の新しい世代が約束の地に入りました。

これはただ、過去のイスラエルに起こった出来事として見るのでなく、終わりの時代に対する重要な教訓として心に覚える必要があります。聖書にはこのように記されています。

「また、彼らの中のある人たちがつぶやいたのにならってつぶやいてはいけません。彼らは滅ぼす者に滅ぼされました。これらのことが彼らに起こったのは、戒めのためであり、それが書かれたのは、世の終わりに臨んでいる私たちへの教訓とするためです。」(第1コリント10:10~11)

現代は「ツイッター(つぶやき)」というSNSも多くの人々に利用されていますが、インターネットやマスコミの中にも批判や訴え、つぶやきや不満や否定的な情報が満ち溢れており、放っておけばその否定的な思いが洪水のように私たちに押し寄せ、信仰に立つ歩みから押し流してしまいそうになるでしょう。

だから、日々御言葉によって心を満たし、信仰の言葉を告白していくことが重要です。今日の箇所でカレブが叫んだように「必ずそれができるから。」と宣言しましょう。パウロは「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。」(ピリピ4:13)と言っています。繰り返し、繰り返し信仰の言葉を宣言しましょう。

■A:考えてみよう
主は言葉によって無から有を創られました。同じ信仰の言葉が私たちに与えられています。私たちの言葉はこの地に、神にある現実を解き放つ鍵となります。

日々、口を主に捧げ、カレブとヨシュアのように信仰の言葉を語りましょう。主はそのような者たちをこの時代にあって「違った心を持った者」として見てくださいます。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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