■S:今日の聖書の言葉
民数記16章4節

★モーセはこれを聞いてひれ伏した。

■O:今日のコラム
16章には、コラ、ダタン、アビラムによる、モーセとアロンに対する反逆事件が記されています。コラたちがこの問題を起こした大きな原因の一つは、彼らの信仰の目、霊の目がふさがれていて、神様のご計画を悟れなかったことでした。

彼らは、自分たちにカナンの地を約束してエジプトから荒野に連れ出し、荒野で長い時間をかけて導いていたのが、モーセというリーダーではなく、神ご自身であったこと、今の状況が、モーセの判断ミスや、能力不足のゆえ起こっているのではなく、万軍の主である神のご計画である、ということを悟れませんでした。

私たちは多くの場合、主のご計画を悟ることができません。分かっていると思っていても、すべてを悟っているわけではありません。だからこそ、主の前にへりくだること、感謝すること、祈ること、主の真実を喜ぶことが大切です。教えられている通り、「いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことについて感謝」することは非常に重要です。

私は、創世記の最初の言葉、「ベレシート」、「はじめに」と訳されているこの単語の解き明かしを初めて聞いた時、本当に感動しました。

「ベレシート」とは、「家」を意味する「ベイト」という単語の「ベ」と「イト」の間に、「頭」「初め」を意味する「ローシュ」という言葉が入っている。つまり、聖書は、頭なるキリスト・イエスの住まいである家について書かれている本だと。

神の御心は、初めから、愛する御子のために家を建て、そこに御子と、御子を通して造った人間と共に住み、そこで愛し合い、親しい交わりを持ち、神が天を治めているように、人間には地を治めさせることであったと。

人間は失敗して、神と交わるこの恵み、主と共に治めるこの資格を奪われてしまった。しかし、神は御子を十字架にかけてその血で人間の罪を贖い、贖った人々に聖霊を注ぎ、彼らとともに初めの計画を回復していく、聖書は、その神の偉大な回復計画を書き記した本である、というのです。

この神様の偉大な「御子の家回復計画」に気づく時、私たちは、地上で生かされていることの意味をつかみ始めます。

私たちは、天国行きの切符を買ったので、その切符の効力を失わないために、クリスチャン活動を行っているわけではありません。救われてすぐ死んで主の元に行くことも幸いですが、この地上に残された期間、主のご計画の完成のために、イエス様の住まい、神の神殿、キリストのからだ、キリストの花嫁、シオン、神の国の完成のために、自分が割り当てられた領域で、主と共に自分の使命を果たすこと、これが素晴らしい特権なのです。

コラやダタンやアビラムのことは、私たちへの警告です。私たちには理解できない、砂漠のような厳しい状況に入った時、だれだれのせいでこうなっている、と安易に人を責めて、高ぶって自分の力で状況を変えようとすることは危険です。

主を礼拝し、「主よ、このことの中で、私は何をすべきでしょうか。この事を、通して、主はどんな素晴らしいことをしてくださるのでしょうか。」と、主に祈り、この状況の中で、どのように行動することが主のご計画を進めることなのか、求めていきましょう。

主のご計画に沿って仕えて行く時に、主は必ず、すべてのことを合い働かせて、私たちのために益としてくださいます。

■A:考えてみよう
コラたちが自分に逆らって立った時、モーセは主の前にひれ伏しました。それは、彼らが自分に逆らったのではなく、主に反逆したことを知っていたので、彼らが、不遜にも、このような大きな罪を犯していることを覚えて、主の御前にひれ伏したのです。

自分の子が他人の大切なものを傷つけてしまった時に、子どもがその事の重大さを分かっていなくても、親が、その人のところに行ってひれ伏し、謝罪することに似ています。

私たちは主を恐れ、主を愛して、主の御心を悟っていきましょう。

今日、自分の親、夫、リーダー、牧師、上司、神が自分の上に立てた権威が、何か間違いに見えることを行ったとしても、仮にそれが本当にそう(上に立てられたものの失敗、罪)だったとしても、まず主を礼拝しましょう。

すべてを御手で治め、すべてを益として力強く働いておられる主の前にへりくだり、感謝を捧げましょう。

この状況の中で、主はどんな素晴らしいことをしてくださるのか、主に期待しつつ、今自分がすべきことは何か、祈り求め、示されることを実行していきましょう。

終わりの時代に生きる私たちのために、主がわざわざ聖書に記録して残してくださったコラたちの事件から重要なことを学び、同じ過ちを免れることができるように、目を覚ましていきましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ともこ 】

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