■S:今日の聖書の言葉
出エジプト記 27章18節
★この庭は、 長さ百キュビト、 幅は五十キュビトに五十キュビト、 高さ五キュビト、 幕は撚り糸で織った亜麻布、 その台座は青銅とする。
■O:今日のコラム
モーセは山で神と出会い、幕屋の啓示を受け取りました。
モーセの幕屋は、荒野の真っ只中に建設されます。全てが解体可能の状態で造られています。雲の柱、火の柱が動く時、幕屋をすぐにたたみ、レビのケハテ族、メラリ族、ゲルション族の担当が幕屋を運びます。
そして、この幕屋は天国の写しとなっています。モーセは山の上で天の光景を見、神様から具体的なサイズを教えられます。それをそのまま忠実に地上に作ったのがモーセの幕屋です。
なんと緻密で、技術的に優れていたことでしょう。ノアも神様に言われたとおりに忠実に方舟を作成しました。モーセも同じです。神様が言われたことに何の混ぜ物もせず、神が言われるままに忠実に作成しました。神の人として生きていくには、自分に死に、神の戒めに従順になることが大切なのです。
この幕屋は神の住まいです。エデンからはじまり、モーセの幕屋、ダビデの幕屋、神殿、イエス・キリスト、教会、そして新しいエルサレムへと続きます。
神様は人と共に住むことをずっと考えておられます。
その中で、今日は祭壇の器具の中でも比較的注目されることの少ないと思える、庭の周囲の幕に関して見ていきたいと思います。
幕は東西方向に100キュビト(45.6m)、南北方向に50キュビト(22.8m)そして高さ5キュビト(2.28m)の大きさで造られています。わかりやすく言えば、50mプールほどの大きさだといえます。
荒野の中にこの幕屋が建設されるのですが、幕屋と荒野の仕切りとなるのがこの周囲の庭の周りにある幕です。この幕一枚で、外は荒野、中は聖い場所にわけられます。
神様は、天地創造のはじめから分けることをされました。
「神は仰せられた。『光があれ。』すると光があった。神は光を見て良しとされた。 神は光とやみとを区別された。」(創世記1:3~4)
「神は仰せられた。 『大空が水の真っただ中にあれ。 水と水との間に区別があれ。 』」(創世記1:6)
「神は仰せられた。 『光る物が天の大空にあって、 昼と夜とを区別せよ。 しるしのため、 季節のため、 日のため、 年のためにあれ。』」(創世記1:14)
神はこの幕屋で外と内を区別されました。その高さは2.3mほどですから、外からはギリギリ、中で何を行っているか見えません。さらにその中にある経験の天幕、すなわち聖所と至聖所はさらに覆われており、見えない構造になっています。
これは私たちの体をも表しています。
「あなたがたは神の神殿であり、 神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。」(第1コリント3:16)
私たちの内に聖霊様が住んでくださっています。しかし、それは外からは見ることができません。外見上の人を外なる人、目に見えない部分を内なる人と呼びます。
他人は誰も人のうちにあるものを見ることができません。幕で仕切られているからです。この内側が聖められる必要があります。
モーセの幕屋の庭の幕には東側に門があり、唯一そこから出入りが許されています。この門から入らないものを聖書はなんと言っているでしょうか。
「まことに、 まことに、 あなたがたに告げます。 羊の囲いに門から入らないで、 ほかの所を乗り越えて来る者は、 盗人で強盗です。 」(ヨハネ10:1)
そして、この仕切りの幕はどこからほつれていくのでしょうか。
「怒っても、 罪を犯してはなりません。 日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません。 悪魔に機会を与えないようにしなさい。」(エペソ4:26~27)
私たちが日が暮れるまで怒ったままで、人を赦さないなら、仕切りの幕がほつれてしまい、そこから悪魔が乗り越えて入って来てしまいます。これは盗人で強盗であり、私たちを騙します。
唯一、門から入ってくるものが正しいものです。イエス様はご自分のことをこのように言われます。
「わたしは門です。 だれでも、 わたしを通って入るなら、 救われます。 また安らかに出入りし、 牧草を見つけます。」(ヨハネ10:9)
イエス様だけが私たちを罪の支配から解放してくださる道であり、真理であり、命であるお方です。
盗人に入られないよう、幕をピンと張ることができるよう、今日も罪を犯したならすぐに悔い改め、赦しを宣言して、イエス様という門を通って一日を過ごしていきましょう。
■A:考えてみよう
・モーセの幕屋は何の写しですか?
・モーセの幕屋と従順さの関係は何ですか?
・庭の幕の役割は何だったでしょうか?
・私たちに門から入ってこず、他のところから乗り越えてくるものは誰ですか?
・悪魔に機会を与えないようにするにはどのようにすればいいですか?
・エペソ4章26~27節をハヤ(何度も音読し、暗唱し、心に刻む)をしましょう。
「怒っても、 罪を犯してはなりません。 日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません。 悪魔に機会を与えないようにしなさい。」
■P:祈り
愛する天のお父さん、私は罪あるものとして生まれてきました。罪から来る報酬は永遠の死であり、神との永遠の断絶です。私たちが罪を犯したにもかかわらず、神ご自身が一方的に恵みによって私たちを罪から救ってくださったことをありがとうございます。
私はキリストの血によって贖われ、救われました。それで満足していたことを悔い改めます。悪魔に機会を与え続け、私の幕屋がボロボロにされていることを教えられ、悔しくてたまりません。
どうかイエス様の血によって私のからだという神殿を建て直してください。エズラ、ネヘミヤが神殿の城壁を建て直し、律法の書が回復されたように、私の神殿が建て直され、神のみことばが私の内に回復していきますように。
イエス様のお名前によって、私の内に門以外から入ってこようとする盗人、強盗よ。直ちに私から離れされ!私の門柱とかもいには、イエス様の血が塗られている!悪しき者は入って来てはいけない!
聖なる、聖なる、聖なる神よ、どうか私の内をあなたでいっぱいにしてください。そして、私の内なる人が完成されるよう、導いてください。
私を創造し、完成させてくださる唯一のお方、イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【 しゅん 】
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