新宿シャローム教会 Shinjuku Shalom Church

■S:今日の聖書の言葉
出エジプト記12章23節

★主がエジプトを打つために行き巡られ、かもいと二本の門柱にある血をご覧になれば、主はその戸口を過ぎ越され、滅ぼす者があなたがたの家に入って、打つことがないようにされる。

出エジプト12章28節

★こうしてイスラエル人は行って、行った。主がモーセとアロンに命じられたとおりに行った。

■O:今日のコラム
今日の箇所は主がエジプトに対して成された10番目の災いの箇所です。そして、過越しの箇所です。

主はパロの心を頑なにしました。なぜでしょうか？パロの心を頑なにすることによって、主のしるしと不思議をエジプトの地で多く行うためです。そのことによって、エジプトを含め、全世界が主が主であることを知るためです。

「わたしが手をエジプトの上に伸ばし、イスラエル人を彼らの真ん中から連れ出すとき、エジプトはわたしが主であることを知るようになる。」(出エジプト記7:5)

10番目の最後のさばきの内容はこうです。

「モーセは言った。「主はこう仰せられます。『真夜中ごろ、わたしはエジプトの中に出て行く。エジプトの国の初子は、王座に着くパロの初子から、ひき臼のうしろにいる女奴隷の初子、それに家畜の初子に至るまで、みな死ぬ。』」(出エジプト記11:4～5)

神様はこのさばきの対象を「エジプト人の初子」とは言わず、「エジプトの国の初子」と言っています。たとえ、イスラエル人であったとしてもエジプトの国に住んでいる限りはこのさばきを受けるということです。

しかし、主はイスラエル人を区別されると言っています。その区別の方法の箇所を見てみましょう。

「あなたがたの羊は傷のない一歳の雄でなければならない。それを子羊かやぎのうちから取らなければならない。あなたがたはこの月の十四日までそれをよく見守る。そしてイスラエルの民の全集会は集まって、夕暮れにそれをほふり、その血を取り、羊を食べる家々の二本の門柱と、かもいに、それをつける。」(出エジプト記12:5～7)

「その夜、わたしはエジプトの地を巡り、人をはじめ、家畜に至るまで、エジプトの地のすべての初子を打ち、また、エジプトのすべての神々にさばきを下そう。わたしは主である。あなたがたのいる家々の血は、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あなたがたの所を通り越そう。わたしがエジプトの地を打つとき、あなたがたには滅びのわざわいは起こらない。」(出エジプト記12:12～13)

主の区別の方法は、流されたいけにえの血が二本の門柱とかもいに塗られているかどうかということです。このことを行ったならば、さばきに合わず、命が救われるということです。もし、イスラエルの民であったとしてもこの儀式を行わなかったならばさばきに合っていました。

過越しの一連の出来事はイエス様の十字架の贖いの型です。二本の門柱とかもいに塗られた血はイエス様の十字架で流された血潮を意味するのです。

クリスチャンにとって、出エジプトの出来事は罪の奴隷からの贖いを意味します。私たちはイエス様の流された十字架の血潮によって贖われたのです。

私たちはイエス様を信じたあとでも罪を犯し続けます。ですから毎日私たちの心にイエス様の血潮を注いで頂きましょう。特にこの過ぎ越しのシーズンに私たちの心の中にある隠れた罪をきよめて頂きましょう。

イスラエルの民が門柱とかもいに子羊の血を塗った行為は、実は信仰の現れです。28節にこのようにあります。

「こうしてイスラエル人は行って、行った。主がモーセとアロンに命じられたとおりに行った。」(出エジプト記12:28)

いくら、イスラエルの民がモーセとアロンからわざわいから守られる方法を聞いたとしても、イスラエルの民が実際に行わなかったらわざわいに遭っていました。「命じられたとおりに行った」と一言書いてありますが、これがとても重要なことなのです。

ヘブル人への手紙にこのようにあります。

「信仰によって、初子を滅ぼす者が彼らに触れることのないように、彼は過越と血の注ぎとを行いました。」(ヘブル11:28)

このように信仰と行いは一つです。

日々の生活の中で、心にイエス様の血潮を宣言して、きよめられる為には信仰が必要です。イスラエルの民も子羊をほふり、血を流し、門柱とかもいに血を塗るという信仰の行為をしました。この一連の行為は簡単なことではありません。覚悟が必要です。

私たちがイエス様の血潮を心に宣言するときも同じです。信仰をもって心に血潮を宣言しなければなりません。毎回の宣言においても覚悟をもってする必要があります。神の子羊であるイエス様の血を流した張本人は私たち一人ひとりだからです。

この過越しのシーズンに改めてイエス様の流された十字架の血潮を覚えましょう。私たちのために流されたイエス様の血潮の重みを今一度考えてみましょう。

イエス様の流された血潮は一方的な神様からの恵みです。そのことに感謝してこの過越しの期間を過ごしていきたいと思います。

今日も一日、皆様の上にイエス様の豊かな恵みがありますように。

■A：考えてみよう
私たちの為に流されたイエス様の血潮が、どこか当たり前のことになっていないでしょうか？
イエス様の血潮に全ての罪をきよめる力があります。今一度、そのことを考えてみましょう。

■P：祈り

愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りします。
アーメン

【 あきひろ 】