■S:今日の聖書の言葉
マルコによる福音書3章13-15節(エゼキエル書3章)
★ さて、イエスは山に登り、ご自分のお望みになる者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとに来た。
そこでイエスは十二弟子を任命された。それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わして福音を宣べさせ、悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。
■O:今日のコラム
僕は幼い頃、木工が大好きで、将来は建具店で職人として働きたいと思っていました。
建具店に限らず、様々な「職人」と呼ばれる職業では、今でも徒弟制度が存在します。そこでは、親方と弟子という関係があります。
今日の聖書の箇所は、イエス様が多くの付き従う者の中から十二弟子を選ばれる箇所です。それでは、今日の聖書の箇所から、弟子の特徴を見て行きたいと思います。
(1)イエス様に呼ばれた者
「イエス様は山に登り、そこでご自身のお望みになる者を呼びだされた」とあります。山に登ることは、重要な出来事があると言えます。
アブラハムはモリヤの山でイサクを捧げようとしました。モーセは山の上で十戒を受け取りました。イエス様は山の上で大切な山上の垂訓を語られました。その他にもたくさんあると思います。それほど、イエス様にとって十二弟子を選ぶことは重要なことだったといえるのではないかと思います。
弟子たちは様々な性格の人がいました。中には、イエス様を裏切る人も含まれていました。しかし、その全てがイエス様のお望みになった者だったということはおどろくべきことです。今の恵みの時代においては、私たち一人ひとりも、イエス様に弟子として呼ばれていると信じます。
(2)主人に従う者
イエス様に呼ばれた者たちは「彼らはみもとに来た」と書かれています。この「来た」と言う言葉には、「全てを捨てて、命をかけて従うために来た」という意味が含まれています。
弟子は片手間でできるものではありません。全身全霊、命をかけて自分の使命をまっとうすることが要求されます。料理の世界で見習いとして働いているものが片手間で仕事をするなら、いつまでたっても半人前のままでしょう。
私たちは、イエス様が私たちのことを呼んでくださった声を聞くなら、全てを捨てる覚悟で従う必要がります。様々な心配はあるかもしれませんが、それが主からのものであれば、全ては主が備えを置き、責任をとってくださいます。(マタイによる福音書6章33-34節)
(3)弟子の第一の仕事
弟子の第一の仕事とは何でしょうか。
福音を述べ伝えることでしょうか。悪霊を追い出すことでしょうか。病人を癒すことでしょか。
それらもとても大切な仕事ですが、ここではまず、「彼らを身近に置き」と書かれています。この箇所から、弟子の第一の仕事は、「ただイエス様のそばにいる」ということが言えると思います。
料理人は、最初から立派な日本料理を作ることはできません。そのためには、親方のそばに居て包丁の技術をよく観察し、そこから技を学び、何度も何度も地道な練習を繰り返してはじめて料理に取り掛かることができます。
同じように、私たちもまずはイエス様がどのようにされるか、側にいて学ぶ必要があります。これが第一です。実際的な働きをするのは、その次です。この順番が入れ替わってしまった時、あなたはミニストリーに行き詰まったり、長続きしなくなってしまうはずです。
(まとめ)
私たちがイエス様の弟子として、力強い働きをしていく秘訣は、イエス様に呼ばれている声を聞き、全てを捨てて従い、イエス様の側にとどまることです。
「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。」(ヨハネによる福音書15章5節)
現代に於いて、天と地をつなぐ重要な鍵は私たちにあります。いつもイエス様から目を離さず、イエス様の側にいることを第一に選び取る選択をして行きましょう。
■A:考えてみよう
あなたは自分の時間を何に一番多く費やしていますか? また、お金を何に使っていますか? そして、何に自分の情熱を傾けていますか?
それらは、あなたが礼拝の対象になる可能性のあるものです。それら全てのものの上にイエス様を置くようにしましょう。
中には、「そんなことできない」と思う人もいるかもしれません。その人は、「イエス様に対する飢え渇きを与えて下さい。あなたが私の人生にとって欠かせない必要な方であることを私にわかるように教えて下さい。」と祈ってみてください。主はその祈りに確実に答えてくださいます。
イエス様の呼びかけに応え、この地上で私たちに与えられている仕事以上の、神の国を建設するという仕事を共にして行きましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 しゅん 】
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