■S:今日の聖書の言葉
出エジプト記2章1~2節

★さて、レビの家のひとりの人がレビ人の娘をめとった。女はみごもって、男の子を産んだが、そのかわいいのを見て、三か月の間その子を隠しておいた。

■O:今日のコラム
出エジプト記2章にはモーセの誕生が記されています。彼はレビ部族の生まれであり、かわいい子でした。この当時、ヘブル人が増え、彼らはすこぶる強くなるので、エジプトは脅威を感じ、エジプトの王パロは、ヘブル人の間に生まれた男の子はナイル川に投げ込むように命じていました。

しかし、モーセの両親はその命令に逆らいモーセを三ヶ月の間、隠しておきました。その理由はモーセが「かわいい」のを見たからです。

ここで少し考えてみましょう。親であるならどんな子どもでもかわいいはずです。どんな親も我が子をナイル川に捨てたいとは思いません。では何故、聖書にはモーセが「かわいい」とあえて記されているのでしょうか。

この「かわいい」という言葉はヘブル語では「トーヴ」という言葉が使われています。それは「主の目にかなう完全さ」という意味です。つまり両親はモーセの見た目のかわいさや、存在の愛おしさを超えて、彼の内に神の完全な計画を見たのでした。この両親のモーセに対する対応について、聖書にはこの様に記されています。

「信仰によって、モーセは生まれてから、両親によって三か月の間隠されていました。彼らはその子の美しいのを見たからです。彼らは王の命令をも恐れませんでした。」(ヘブル11:23)

両親は信仰によってモーセの内に神の「トーヴ」を見たのでした。主イエスは私たちの内にもこの「トーヴ」を見出し、自らの命をかけて十字架で罪の贖いを成し遂げてくださいました。

私たちの人生の大切な目標はトーヴな人になることです。それは、この世の価値観や成功、人からの評価や知名度に基準を置くのではなく、神の御言葉に基準を置き、神を恐れかしこみ、神の目にかなった者として生きることを意味します。

私たちの肉の内側をどれだけ探ってもそこにはどこにもトーヴな性質を見いだすことはできません。なぜなら私たちは良心さえも罪により邪悪な性質となっているからです(ヘブル10:22参照)。

しかし、主イエスの血潮により洗われ、日々十字架を負って歩み、御霊に満たされ、御言葉によって洗われる時、私たちの内に、神が本来創造されたトーヴな性質が回復し、徐々に、そしてついには見える形で神の完全さが現されるようになっていきます。

その様な歩みは派手で華やかな道では無く、ただひたすら地道な歩みですが、神の目にはとても価値のある歩みです。失望することなく一歩一歩共に歩んでまいりましょう。

また自分がトーヴな人となるだけでなく、トーヴな人を育てていくことも目指しましょう。私たちの内なる人に、家庭に、教会の中に、そしてこの時代に神のトーヴが回復していきますように。

■A:考えてみよう
トーヴな人となるために、日々、祈りに献身し、御霊に満たされ、御言葉を朗読し、主イエスの血潮を告白する歩みを続けましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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