■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙1章1~3節
★神は、むかし父祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。神は、御子を万物の相続者とし、また御子によって世界を造られました。
御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました。
■O:今日のコラム
ヘブル人への手紙は私たちの信仰のフォーカスを主イエス・キリストへと向けさせる大切な書簡です。モーセの律法の規定、メルキゼデクの祭司職、幕屋の構造、旧約聖書に登場する信仰者たちの歩み、これら全ての中心的なメッセージ、目的、そして答えは、主イエス・キリストご自身なのです。
ヘブル人への手紙1章の1節~3節は、ヘブル人の手紙全体をまとめた説明書です。旧約聖書の律法、預言書、諸書の全てがイエス様ご自身について啓示しています。エマオの途上で復活の主イエスは、二人の弟子たちに現れ、聖書からご自分についての説き明かしを語られました。
「それから、イエスは、モーセおよびすべての預言者から始めて、聖書全体の中で、ご自分について書いてある事がらを彼らに説き明かされた。」(ルカ24:27)
さらに十一使徒の真ん中に立ち、このように言われました。
「さて、そこでイエスは言われた。『わたしがまだあなたがたといっしょにいたころ、あなたがたに話したことばはこうです。わたしについてモーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就するということでした。』」(ルカ24:44)
私たちは毎日、御言葉を朗読する中で、励まし、慰め、信仰の確信を受けることが出来ます。また聖書に記されている聖徒たちの歩みから多くの教訓を学ぶことも出来ます。しかし、その領域だけにとどまってしまってはいけません。さらに啓示の層を掘り下げ、御言葉を通して悔い改めに至り、内なる人がきよめられ、強くされていくことを願い求めましょう。
御言葉が私たちの内の深い領域にまで実を結ぶ為に、ひれ伏す祈りは大きな恵みの源となります。御言葉を朗読してひれ伏すことはユダヤ人たちの礼拝の姿勢でした。それが明確に記されているのはネヘミヤ書です。
「エズラが大いなる神、主をほめたたえると、民はみな、手を上げながら、『アーメン、アーメン』と答えてひざまずき、地にひれ伏して主を礼拝した。」(ネヘミヤ8:6)
この時、エズラがユダの民を集めて夜明けから真昼まで律法の書、すなわち聖書の御言葉を朗読しました。その応答として民が手を上げながら「アーメン。アーメン。」と宣言し、地にひれ伏して主を礼拝しました。
私たちも御言葉を朗読し、その御言葉の約束に応答して手を上げて「アーメン。アーメン。」と宣言し、地にひれ伏して祈る時、御言葉が心の奥深くまで浸透し、祈りと礼拝が内側から溢れ、さらに深い啓示の層を掘り下げることを味わうようになります。
そして、そこで経験するのは御言葉の実体であられるイエス様ご自身との人格的な交わりです。さらに深く、もっと深く、日々、聖書の中心であられる主イエス・キリストと豊かな交わりを深めてまいりましょう。
■A:考えてみよう
御言葉を朗読し、ひれ伏し祈る歩みを日々続けましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 しんご 】
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