■S:今日の聖書の言葉
ヨブ記17章1節

★私の霊は乱れ、私の日は尽き、私のものは墓場だけ。

■O:今日のコラム
人生の中で私たちの霊、たましいを揺り動かすような痛みを覚える経験は誰しもあると思います。

突然何か思いがけないことが起こった時、私たちはどのような反応をするでしょうか。私たちの心は平常でいられるでしょうか。それとも、ヨブのように心乱れ、絶望に打ちひしがれるでしょうか。

表面的に平静を装えたとしても、私たちの内にあるものは、そこに存在する以上、外からの刺激によって必ず現れてきます。炭酸は一見、水のように見えますが、それを振り刺激を与えるならば、泡が現れてくるように。

救われていても、生まれながらの性質を持った私たちのたましいの中には、隠れた違う主権者が住んでいます。サタンがヨブを試し、主をのろわせようとしたように、暗闇の霊たちは、私たちのたましいの領域で、違う主権者を主導しようと活動します。

では、ヨブの反応はどうだったでしょうか。

理不尽な悩み、不条理な悩みの叫びの中で、ヨブは自分の死を願いました。しかしそうかと思えば、16章19~20節においては、天を見上げて、「私の目は神に向かって涙を流します」と告白しているのです。この交錯した思いがヨブの中にうごめいていました。

ヨブは突然訪れた(もともと潜んでいた…という方が正しいかもしれません)別の主権者に、霊が乱れている状態です。

私たちも、ヨブのように自分はきよく、正しく、敬虔なクリスチャンである…と思っていても、突然、理解できないことが起こった時に、神様に対して、また、家族や友人に対して不平不満や怒りをぶつけてしまうことがあります。

それは、神様を主としていながらも、別の主権者が現れた状態であると言えます。

自分の怒り、感情を抑えることがどうしても出来ず、四方が完全にふさがれているように思う時、先ほどのヨブの告白のように、「天には」「高い所には」「神には」私の助けがある!と、天の御座におられる神に目を上げるのです。そうすることによって、主が主権者として私たちの心を治めてくださいます。

「私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。私の助けは天地を造られた主から来る。」(詩篇121:1~2)

天を見上げる、目を神様に向ける、主を礼拝するとは、ただ天におられる神様を見つめる、賛美する、ということだけではなく、私たちの側を低くするという行動も含んでいます。…つまりそれは、ひれ伏すという行動です。

ヘブル語の原語では、礼拝という単語は「ひれ伏す」という意味です。つまり、ヘブル語の聖書では、礼拝という単語は全て「ひれ伏す」として書かれているのです。

初代教会の信仰者たちは、ひれ伏して礼拝をすることを通して、霊の中でイエス様が主になることを宣言していました。ひれ伏すならば、私たちの中に隠れた違う主権者がイエス様を見て怯えながら去っていくのです。私たちも毎日、主を主として、神を神として生きるために、この「ひれ伏す」祈りが必要です。

結局、ヨブは何度も死を望みながらも、自ら命を絶つことをしなかったのは、自分のいのちは神のものであり、生も死も、自分の意志によって操作ができないものであること、人生における主権が常に神様にあるという信仰が心にあったからではないでしょうか。

「このとき、ヨブは立ち上がり、その上着を引き裂き、頭をそり、地に【ひれ伏して礼拝し】、そして言った。
『私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。』」(ヨブ1:20~21)

最後まで主を主として生きていく歩みが本当に大切です。そのような歩みの中で苦難は必ずやってくるでしょう。しかし、その時にこそ、主にひれ伏し礼拝するのです。「私の人生の主権は今日も神様にあります!」「私の主はイエス様です!」と告白していくなら、私たちの歩みは一歩一歩、確かに変えられていくと信じます。

「私たちの主イエス・キリストの現れの時まで、あなたは命令を守り、傷のない、非難されることのない者でありなさい。その現れを、神はご自身の良しとする時に示してくださいます。
神は祝福に満ちた唯一の主権者、王の王、主の主、ただひとり死のない方であり、近づくこともできない光の中に住まわれ、人間が誰ひとり見たことのない、また見ることのできない方です。誉れととこしえの主権は神のものです。アーメン。」(Ⅰテモテ6:14~16)

■A:考えてみよう
朝に夕に、御言葉を読んでひれ伏し祈る時間を持ちましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ひさえ 】

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