■S:今日の聖書の言葉
マタイの福音書4章1節~11節

★さて、イエスは、悪魔の試みを受けるため、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。そして、四十日四十夜断食したあとで、空腹を覚えられた。すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」
イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある。」すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる』と書いてありますから。」
イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない』とも書いてある。」今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華を見せて、言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」
イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ』と書いてある。」すると悪魔はイエスを離れて行き、見よ、御使いたちが近づいて来て仕えた。

■O:今日のコラム
福音書の冒頭の方で、サタンはイエス様を誘惑します。創世記の冒頭でもサタンはエバを誘惑します。そしてエバは誘惑を受け入れてしまいましたがイエス様は誘惑を退けました。

エバが語っても、サタンは惑わしを続けることができましたが、イエス様が語るとサタンは、方法を変えざるを得なくなりました。この違いを見ると、私たちがサタンの誘惑を退けるために重要なことが何であるのかが見えてきます。

1、神の子どもであることを悟る

サタンの誘惑に使われるキーワードは「あなたが神の子であるなら」です。エバは自分が神の子どもであることを悟っていなかったのだと思われます。それ故に「善悪の知識の木を食べたら、あなたは神のようになれる」という言葉が誘惑となりえたのです。神の子どもであることを悟っているなら、神と似た者に成長していくことを知っていたでしょう。

神の子どもとしてのアイデンティティーが回復することは大切なことです。次の御言葉を自分自身に深く刻みつけていきましょう。

「また、天からこう告げる声が聞こえた。『これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。』」(マタイ3:17)

2、御言葉を心に刻む

イスラエル人に「礼拝とは?」と聞くと「祈り」と答え、「祈りとは?」と聞くと「御言葉を告白すること」と答えるそうです。御言葉を朗読、告白、口ずさむ、思い巡らすことは礼拝の大きな部分です。そうすることで御言葉は心の板に刻まれていきます。

そしてそれは、御霊によるものであるので、異言で祈ることも同じくらい大切です。パウロは知識で祈り、異言で祈りました。

エバの口から出た言葉は、しっかり心に刻まれたものになっていませんでした。それ故、その告白にサタンは退かなかったのです。正しく神の言葉が宣言されるならサタンは退かねばならず、同じ誘惑を続けることはできません。サタンも神に従わなくてはならないのですから。

イスラエル人が最も大切にしている戒めは「シェマ」と言われるものですが、ここにはこうあります。

「聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。私がきょう、あなたに命じるこれらのことばを、あなたの心に刻みなさい。これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい。」(申命記6:4~7)

エバはこれをしなければならなかったのですが、十分ではなかったのです。御言葉は、反芻して食べるのです。何度もなんども告白し、思い巡らせて。

もし、私たちの心が主にだけ開かれ、心がいつも御言葉で満たされているなら、誘惑は入ってくることすら困難なのだろうと思います。私が高校生の頃も、好きなバンドの音楽(当時はカセットでしたが)を聞いていると、母親の「ご飯ですよ」という声も聞こえないことがしばしばありました。

私たちの思いが御言葉で満たされていきますように。

3、悔い改め

イエス様はこの直前にヨルダン川で、水のバプテスマをお受けになりました。それは悔い改めに基づくバプテスマなのです。

悔い改めは、御言葉の剣で自分自身を刺し貫くことです。その時に心の奥深くに御言葉の剣によって御言葉が刻まれることになります。自分自身が刺し貫かれてこそ、世に対して御言葉の権威を正しく振るうことができるのです。

正しく御言葉が宣言されれば、サタンは退かねばならないのです。

■A:考えてみよう
自分に、自分の子どもたちに御言葉を心に刻むことを継続していこう。
昼に夜に口ずさみ、日々悔い改め、神の子どもとしてのアイデンティティーを取り返そう。

■P:祈り
父よ。あなたは私を愛し、私を喜んでくださっていることを感謝します。その愛の中に生きていきます。どうか、あなたが送られた御言葉を心に刻むことができますように。御言葉なるイエス様と一つになることができますように。御言葉と違う自分があるなら、示し、悔い改めさせてください。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 まじまこ 】

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