■S:今日の聖書の言葉
創世記10章25節

★エベルにはふたりの男の子が生まれ、ひとりの名はペレグであった。彼の時代に地が分けられたからである。もうひとりの兄弟の名はヨクタンであった。

■O:今日のコラム
ノアの洪水の後、セム、ハム、ヤペテから全世界の人類へと広がっていきました。創世記の系図を見る時、神に従う者と神に不忠実な者の明確な違いを知ることが出来ます。

カインの子孫から生まれた者たちは神に反逆する文化をこの世に築き、地を罪と汚れと暴虐で満たし、神が人を創造したことを悔いる程の悪を行い、洪水のさばきを招く結果となりました。

またハムの内にも自分の父に対する不忠実さがあり神に反逆する肉の性質が強く働いていました。そのハムの子孫を見る時、後々まで神の民の敵となり、神に反する文化をこの世に築いていった民族の名前ばかりが記されています。その代表的な人物の一人がニムロデです。

彼はバビロンの文化の根源であり、彼により独裁政治が始まり、世界を統一するバベルの塔の建設が行われました。神の介入によりその計画は崩れましたが、現在に至るまで悪魔崇拝者たちの中にニムロデの霊性は受け継がれており、世界を統一する反キリスト、大バビロンの思想の礎となっています。

そんなハムとは対照的に、かつてカインではなくセツの子孫から信仰の子孫が生まれていったように、ノアの時代の後にはセムの家系から信仰の子孫が生み出されていきました。セムの息子の名前はエベルという名前ですがこれは「ヘブル」と同じ語源にあたります。つまり、セツからヘブル人が生まれ出たのです。

創世記10章25節には理解するのが困難な内容が記されています。エベル(ヘブル)にふたりの男の子が生まれ、地が分けられた。という内容です。これはエベル(ヘブル)のふたりの息子から、二つのヘブル人の流れへと分かれたことを意味しています。二人の息子の名前はペレグとヨクタンといいます。それなのでペレグ系のヘブル人とヨクタン系のヘブル人に分かれたと言えます。

ペレグ系のヘブル人からはこの後にアブラハムをはじめ、聖書に登場する多くの信仰者たちの系図が生み出されていき、肉においては私たちの主イエスもこの系図の中に誕生されました。

ではヨクタン系からはヨブをはじめ、東に住むヘブル人の流れとなったと言われています。後にアブラハムがサラの亡きあとケトラという女を妻に迎え、アブラハムはケトラによって子どもたちをもうけます。アブラハムはイサクの相続を考え、存命中にケトラと息子たちを東の国に送りました(創世記25:1~6参照)。そのケトラによるアブラハムの息子たちと、ヨクタン系のヘブル人たちが結びついて東のヘブル人の流れを築いていったと考えられます。

そのケトラの息子たちの中にはミデヤンがおり、その血族はミデヤン人となります。後にミデヤン人の女チッポラはモーセの妻となり、イスラエルのレビ人の流れに組み込まれます。チッポラの父イテロは祭司でしたが、これは異教の祭司ではなく、同じヤハウェ信仰を持つ祭司と言えます。出エジプトの後、荒野でイテロがモーセに知恵に満ちた正しい進言を与えることが出来たのもヤハウェを信じる信仰を持っていたゆえでした。

この様な流れを考えると、東の国々のあらゆる地域に聖書の神、ヤハウェに対する信仰と同じ信仰の片鱗が残っているのにも納得がいきます。神がこのように信仰の子孫たちを世界に散らしたのには理由があります。その目的をパウロが的確に解き明かしています。

「神は、ひとりの人からすべての国の人々を造り出して、地の全面に住まわせ、それぞれに決められた時代と、その住まいの境界とをお定めになりました。これは、神を求めさせるためであって、もし探り求めることでもあるなら、神を見いだすこともあるのです。確かに、神は、私たちひとりひとりから遠く離れてはおられません。」(使徒17:26~27)

世界中に信仰の子孫が散らされた理由は、世界の全ての民が神を探り求め、神を見いだすためです。しかし、多くの民族は長い歴史の中で主に対する信仰を失っていきましたが、その散らされた主の子どもたちをもう一度、父なる神の元に取り戻す為に主イエスはこの地に来られました。

「また、ただ国民(ユダヤ人)のためだけでなく、散らされている神の子たちを一つに集めるためにも死のうとしておられることを、預言したのである。」(ヨハネの福音書11:52)

創世記はその民族が分かれ出る始まりの部分ですが、終わりの時代に生きる私たちは全ての民族の完成を見ようとしています。その為に日夜絶え間ない祈りをもって全ての民族に主イエス・キリストの救いが及び、民族の贖いが完成する様にとりなし続けています。

「その後、私は見た。見よ。あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、だれにも数えきれぬほどの大ぜいの群衆が、白い衣を着、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立っていた。彼らは、大声で叫んで言った。『救いは、御座にある私たちの神にあり、小羊にある。』」(黙示録7:9~10)

もう間もなく私たちは全ての国民、民族、部族、国語の中から主の民が、主の元に一つに集められる日が来るのを見ようとしています。そこに、多くの日本の国民が共に集うことが出来るように、日本の救いの為に日々とりなし祈り続けましょう。

■A:考えてみよう
朝10時と夜22時に日本中の祈り手たちが一致して、日本の救いとイスラエルの完成の為に祈っています。主の贖いの計画の完成を信じてこの十時の祈りに共に加わりましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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