■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書1章38節 (ゼカリヤ書8章)
★ マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」こうして御使いは彼女から去って行った。
■O:今日のコラム
イエスの母マリヤが、御使いから受胎告知を受けた時の、有名な応答の言葉です。あまりにも、聞き慣れてしまいましたが、この言葉が表している意味を、もう一度よく考えてみました。
マリヤには、神様への深い信頼と、その信頼から来る愛があったと思います。そして、この告白は、その神様への信頼と愛から出た、素直でありながら、非常に重要で、実は大きな覚悟のいる、重大な決心を表しています。
この言葉は、「私の心、身体、人生、計画を、あなたがお好きなように使ってください。私の夢や計画は、あなたの計画のために、道を譲りました。その座を明け渡しました。」という告白なのです。
昨日、二つの家の話しを聞きました。
一つの家は、賃貸の家なので、借り主は、そこに住む許可はもらっているけど、その家の壁に穴をあけたり、壁に絵を描いたり、まったくの自由にすることはできない。
もう一つの家は、住んでいる人がその家の持ち主。その家の所有者なので、その家で何でも好きなことができる。
実は、この二つの家とはクリスチャンの身体であり、人生である、と。
多くのクリスチャンは、自分が家の所有権を持ち続けていて、イエス様にはただその家に住む許可を与えていると。
イエス様に「どうぞ、住んでもいいですよ。でも、あ、そこに穴はあけないでくださいね。そこに落書きはしないでくださいね。」と言っている。つまり、この家は、まだ、そのクリスチャンのものであって、イエス様に住む許可は与えているけど、所有する許可は与えていない。だから、イエス様はご自分の思うことができない。
もう一つの家は、持ち主が、所有権をイエス様に完全に譲ったので、イエス様の所有する家となり、イエス様がご自分の好きなことをすることができる。
冒頭の告白をしたとき、マリヤは、彼女の家の所有権を、イスラエルの全能の神様に、あらためて、完全に捧げたのだと、わかりました。
48節には、マリヤの讃歌、とも呼ばれる、有名な、彼女の賛美の言葉があります。
主はこの卑しいはしために 目を留めてくださったからです。
ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう。
個人的な「しあわせ」の感謝で始まったように見えたこの賛美も、実は、彼女がもっと大きなもの、女性として、母としての幸い以上のものに、目を留めていたことを表しています。
主はそのあわれみをいつまでも忘れないで、
そのしもべイスラエルをお助けになりました。
私たちの父祖たち、アブラハムとその子孫に語られたとおりです。」(同54-55節)
彼女自身が、神様の救いのご計画を待ち望む、神様の約束の成就を待ち望む、御民の一人でした。そして、神様がそのご計画をいよいよ実現してくださることと、彼女がそのご計画の一部として用いられることを知って、 彼女はこの喜びの賛美を主に捧げたのでしょう。
今も、神様は、終わりの時代のご計画を実現するための器を探しておられます。神様に声をかけていただくことは、恵みの最初のステップですが、その招き、calling（コーリング、召し）に応えて行くかどうかは、私たちにかかっています。
■A: 考えてみよう
私の家の所有者はだれでしょう？
■P:祈り
天のお父さん。あなたの愛、あなたの素晴らしいことを、本当に信頼することができますように。
そして、あなたに、自分の人生を捧げて行くことができますように。
あなたのご計画が実現するのを見ることができますように。その一部分となることができますように。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ともこ 】
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