■S:今日の聖書の言葉

ヨブ記10章18, 19節

★なぜ、 あなたは
  私を母の胎から出されたのですか。
  私が息絶えていたら、
  だれにも見られなかったでしょうに。
 私が生まれて来なかったかのように、
  母の胎から墓に運び去られていたら
  よかったものを。

■O:今日のコラム

ヨブ記は比較的長い書簡ですが、その中で自分の義と神の義について、たくさんの議論がなされています。ヨブ記全体を読む時、それがまるで詩篇のように思えてきました。詩篇は嘆きから主への信仰を通して希望へと変えられていきます。しばらくはヨブの嘆きが続きますが、忍耐を持って最後まで通読していきましょう。

今日の聖書の箇所は、ヨブが自分の生まれてきたことを嘆き後悔している場面です。皆さんも生きていれば少なからず、このような思いになったことがあるのではないでしょうか。
「自分なんか生まれてこないほうが良かった…。」「あの時に命が取られていればよかったのに…。」果たしてそれは正しい考えなのでしょうか。否。それは神様の本来置かれている計画ではありません。

神様は私たちを世界が生まれる前から計画を持って造り、またキリストによって神の子とすることを臨んでおられました。

「神は、 みむねとみこころのままに、 私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、 愛をもってあらかじめ定めておられました。」(エペソ1:5)

そして私たちは偶然造られてのではなく、神のきよい御手によって一人ひとり違った形に愛を持って造られました。

「それはあなたが私の内臓を造り、
 母の胎のうちで私を組み立てられたからです。
私は感謝します。
 あなたは私に、 奇しいことをなさって
 恐ろしいほどです。
 私のたましいは、 それをよく知っています。
私がひそかに造られ、 地の深い所で仕組まれたとき、 私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。
あなたの目は胎児の私を見られ、
 あなたの書物にすべてが、 書きしるされました。
 私のために作られた日々が、
 しかも、 その一日もないうちに。」(詩篇139:13-16)

「あなたの御手が私を造り、 私を形造りました。
 どうか私に、 悟りを与えてください。
 私があなたの仰せを学ぶようにしてください。」(詩篇119:73)

もともと、私たちは神様に似たものとして創造されたことをもう一度知る必要があります。

「神は人をご自身のかたちとして創造された。 神のかたちとして彼を創造し、 男と女とに彼らを創造された。」(創世記1:27)

そのような神ご自身がデザインされ、神ご自身が創造された私たちは神様の失敗作なのでしょうか。決して、決してそんな事はありません。神様は世界の創造の最後に人を造り、このように仰せられました。

「神はお造りになったすべてのものを見られた。 見よ。 それは非常に良かった。 夕があり、 朝があった。 第六日。」(創世記1:31)

他の被造物は「良い」でしたが、創造を完成された神が私たち人をお造りになって仰せられた言葉は「非常に良い」でした。

私たちはこの世に存在するだけですでに「非常に良い」存在として神様はご覧になっているのです。
みことばがこのように言っているのに、それとは違う考えで私たちが支配されているのであれば、神様はその事を見て嘆かれるでしょう。
あなたを攻め立てる思いがやってきたり、存在しなければよかったなどという思いがやってくるのであれば、それは神からのものではありません。私たちは何にも優先して、みことばがどのように私たちを言っているかということにフォーカスし、そこに私たちの信仰の基準を合わせていく必要があります。

みなさんの存在にはとても大切な計画と使命があります。たとえ誰が言ってくれなくても、神様は皆さんをご覧になり「生まれてきてくれてありがとう。」と言われていると信じます。
恐れの霊ではなく、神の子どもとしての霊を受け、聖書の基準に自分の基準をあわせて行きましょう。

「あなたがたは、 人を再び恐怖に陥れるような、 奴隷の霊を受けたのではなく、 子としてくださる御霊を受けたのです。 私たちは御霊によって、 「アバ、 父」と呼びます。」(ローマ8:15)

■A:考えてみよう

自分を赦すことができているだろうか。親を赦すことができているだろうか。自分の兄弟を赦すことができているだろう。自分の伴侶、同僚、上司、隣人を赦すことができているだろうか。
私たちはまず、神から罪赦されたものとして召し出された存在です。自分を、人を赦すことが出来ない人は、聖書の中からまず神が自分を愛してくださったという箇所、神様が私の事を赦してくださったという箇所を書き出してみてください。
そして、何よりも神様を第一に求め、神様との親密さを求めていきましょう。そうするなら、私たちは今まで握りしめていた思いを自然と主にお返しすることができるようになります。
神様と自分との間に揺るがない関係が築かれ、自分のアイデンティティーが回復したなら、3代、4第にまで遡る自分の直系の先祖の罪咎を悔い改め、イエス様の血潮を宣言して祈りましょう。
そうするなら家系の呪いは断ち切られ、祝福を千代にまで流し出していくことが出来ます。
共にイエス様の血潮を毎日宣言し、完全になることを追い求めていきましょう。

「だから、 あなたがたは、 天の父が完全なように、 完全でありなさい。」(マタイ5:48)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しゅん 】

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