■S:今日の聖書の言葉
ヨナ書1章3節

★しかしヨナは、主の御顔を避けてタルシシュヘのがれようとし、立って、ヨッパに下った。彼は、タルシシュ行きの船を見つけ、船賃を払ってそれに乗り、主の御顔を避けて、みなといっしょにタルシシュへ行こうとした。


■O:今日のコラム

ヨナの絵本を息子に読み聞かせてると、ヨナがタルシシュの船で逃がれようとする場面で、突然息子がこのように言いました。「神様はタルシシュの船が嫌いなんだよ。だって、詩編にタルシシュの船を打ち砕くって書いてあるから。」

詩編の聖書朗読のCDをよく部屋で流しているのですが、絵本を読んでいる中で、そのみことば(詩編48:7)を思い出し、ヨナが乗ったタルシシュの船は神様のみこころではないと、彼なりに理解したようです。

タルシシュについて聖書を調べると、多くの箇所で登場することが分かりました。タルシシュの船とは、当時の豪華商船のことで、貿易による経済的繁栄の象徴でした。地上で最も巨大な富を持っていたソロモン王がこのタルシシュの船団を持っていました(第一列王記10:22)。ソロモン王はタルシシュの船で金や銀や象牙を運び込んでいたのです。

富と繁栄を象徴するタルシシュの船。この船に乗ってヨナは主の御顔から逃れようとしました。自我を主の前に差し出すことよりも、自分にとって心地よい場所をヨナは選んだのです。また、タルシシュはニネベとは反対方向です。つまりそれは、主の御顔から遠く離れ、主との交わりを拒否する行動です。その結末は皆さんがよく知っている通りです。

エゼキエル書に、「タルシシュの船がおまえの品物を運んだ。おまえは海の真中で富み、大いに栄えた。…
おまえの財宝、貨物、商品、おまえの水夫、船員、修繕工、おまえの商品を商う者、おまえの中にいるすべての戦士、おまえの中にいる全集団も、海の真中に沈んでしまう。」とあります。

おまえの品物、財宝、貨物、商品…これらは、私たちが所有しているものであり、私たちが日々頼りとしているものです。これらが、一挙に海の真中に沈む時が来るのです。だからパウロは「世の富を用いる者は用いすぎないようにしなさい。この世の有様は過ぎ去るからです。」と警告しています。

イエス様が今日私たちに語っていることは、「もし、あなたが完全になりたいなら、帰って、あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」(マタイ19:21)です。

「教会をよろしく」というウヒョン監督が監修された漫画を読まれたでしょうか?今日の教会に重要なことがたくさん書かれているので、ぜひ購入して読んでみて下さい。本の中で、作者はこのように問題提起しています。「自分の持ち物、自我を徹底的に差し出すことが、聖徒たちの第一歩目である。それなのに、現代の教会はイエス様を信じれば成功し、経済は繁栄し、夢の実現を得られると信じきっている。しかし、一体イエス様がいつそんな話をされたというのですか?」と。

このように、間違った概念、富の惑わしは気づかないうちに私たちの生活の中に入りこんでいます。世の富や繁栄は、神の国に入ることの最大の妨げとなるでしょう。金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしいとみことばにある通りです。

またイエス様は、「この世の心づかいと富の惑わしとがみことばをふさぐ」(マタイ13:22)と言われました。私たちが世の富に惑わされるなら、みことばはふさがれ、真理を悟ることが出来なくなります。 私たちをタルシシュへと下らせる魅力的なシステム、この世の豪華商船が打ち砕かれるようにと祈ります。

世界中のお金を集めても、一つのたましいさえも買い戻すことができないほど高価なもの…それは、たましいの贖いです。主はどれほどに一人のたましいを尊んでおられることでしょうか。


■A:考えてみよう

主に従う第一歩として、まず自分の自我を主の前に差し出しましょう。また、自分の持ち物を誰かに分け与えること、誰かを助けることを通して、今日、天に宝を積みましょう。


■P:祈り

ビジョンを達成することや夢を実現させること以上に、主を愛すること、隣人を愛することをいつも選び取ることが出来ますように。私たちを真理のみことばから遠ざけさせる、この世の富(マモン)の力をイエスの御名で打ち砕きます。

イエスキリストの御名によって祈ります。アーメン

【 ひさえ 】

カテゴリー: マナメール

オンライン献金はこちらから。

大きな額の献金は手数料の少ない口座振り込みをお勧めいたします。

オンラインサポートの手順

Comments are closed.

  • 最近のコメント

  • 新宿シャローム教会 大久保会堂


    〒169-0073 東京都新宿区百人町1-23-24アミューズ大久保ビル2F
    TEL 03-3371-7558
  • アーカイブ

  • カテゴリー