■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙 12章14節〜17節(ホセア7)
★すべての人との平和を追い求め、また、聖められることを追い求めなさい。聖くなければ、だれも主を見ることができません。
そのためには、あなたがたはよく監督して、だれも神の恵みから落ちる者がないように、また、苦い根が芽を出して悩ましたり、これによって多くの人が汚されたりすることのないように、
また、不品行の者や、一杯の食物と引き替えに自分のものであった長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないようにしなさい。
あなたがたが知っているとおり、彼は後になって祝福を相続したいと思ったが、退けられました。涙を流して求めても、彼には心を変えてもらう余地がありませんでした。
■O:今日のコラム
これは、終わりの時代の生き方についての警告です。
もしかしたら、これらの警告は、今の居心地の良い、あとは天国行くのを平穏に待つのみ、という生活に邪魔が入ったように感じるものかも知れません。
サタンは終わりの時を、教会に悟らせないようにと、教会を弱め、また眠らせることに力を入れています。
サタンは、教会がこの世と妥協し、聖さを捨てるようにと働きかけます。
けれどもイエス様は言われました。「あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。」(マタイ5:13)
日本人の性質からか、教会があまりにも世の中の顔色に伺いを立てています。
人間的なことにとらわれ、教会の本質、アイデンティティを見失っています。
私たちが『キリストの花嫁』というアイデンティティをこの世に明け渡して、妥協するのであれば、それはまさに塩気を無くした塩です。
エサウは長子の権利を軽んじました。一杯の食物、一時の満足のために、その権利を明け渡してしまったのです。
私たちも、救い主イエスの十字架の贖いのゆえに、神の子とされ、御国を受け継ぐ長子の権利が与えられている者です。
「もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。」(ローマ8:17)
今日の箇所、16節では
「不品行な者や、一杯の食物と引き替えに…長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないようにしなさい。」
とあるように「不品行な者」と「エサウのような者」が並列して述べられています。
旧約聖書においては偶像礼拝を、主に対する姦淫、不品行と比喩され書かれています。
主以外のものを、主よりも上に置くこと。主を礼拝することよりも、この世にあるものを追い求めることを大切にする。
それは花婿なるキリストに対する不品行と言えるでしょう。
私たちの歩みは、一杯の食物のために、長子の権利を失いかけてはいないでしょうか?
聖別された者、この世から聖め分けられた者として歩むことは、簡単ではないでしょう。
12章1節では
「いっさいの重荷とまつわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている競走を忍耐をもって走り続けようではありませんか。」
とありますが、詳約聖書には
「私たちの前に置かれた指定の走路を辛抱強い忍耐(積極的な不屈さ)を持って走ろうではありませんか。」
と書かれています。
私たちには、主が長子のために指定して下さった走路があります。この世の道とは違います。それを走り抜くには、忍耐と積極的な不屈さが必要です。
17節では
「彼は後になって祝福を相続したいと思ったが、退けられました。」
とあるように、キリストから目をそらして、この世のものに心が奪われ続けるのならば、自分の聖さを妥協し続けるのならば、手遅れになる時が来るでしょう。御声に応えるのは今日です。
15節「あなたがたはよく監督して、だれも神の恵みから落ちる者がないように、また、苦い根が芽を出して悩ましたり、これによって多くの人が汚されたりすることのないように…(しなさい。)」
■A:考えてみよう
まず、自分の心を力の限り見張りましょう。(箴言4:23)
主に喜ばれない思いは、日々、主の御前に投げ出していきましょう。
そして、互いに、互いの見張り人となっていきましょう。
互いの見張り人とは、正直に警告を与えてくれる人、「あなたは御心からそれてますよ。それは本当に主に喜ばれることですか?」と忠告を与えてくれる人です。
またそれと同時に、互いに、相手が本来の主の目的の中に戻り、輝くことを心から願い、励ますことの出来る人です。
■P:祈り
誰か1人が輝くのでもなく、どこか1つの教会、教団、教派が輝くのでもなく、1つの国が輝くのでもなく、神の御体全体が、キリストの花嫁として、あなたの御前に聖く美しく、輝くことを心から願い求め、祈ります。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
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