■S:今日の聖書の言葉
★あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは、御霊によってアバ、父と呼びます。ローマ8:15
■O:今日のコラム
主を信じ、受け入れた私たちは、既に「神の子」です。しかし、神の子にも成長があります。揺るがない神の子としてのアイデンティティーを握り、神の子として御子イエス様の似姿に変えられていくことで、神の子として私たちは力強く成長していくのです。
今日はローマ書8章から、「子」という単語に注目して、神の子としての成長を見ていきたいと思います。
原語のギリシャ語聖書では、二つの「子(こども)」という単語が使われています。
一つの子どもという単語は「テクノン」です。これは、最初の成長段階の子どもです。
「この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子とされる特権をお与えになった。」ヨハネ1:12
上記の箇所にある神の「子」で使われているのが「テクノン」です。
私たちは、イエスさまを受け入れ、信じたとき、神の子(テクノン)とされる特権が与えられているので、イエス様を信じる私たちは既に神の子(テクノン)です。
私たちが、神の子(テクノン)であることは、主を信じる私たちのうちに住まわれる聖霊様があかししてくださっています(ローマ8:16)。
テクノンは、聖書で使われるとき、「完全に天の父に頼り切って生きている子ども」のことを指しています。
神の子:テクノンであるとき、私たちは、完全に御父に頼ることができていて、父の計画に喜んで従うことができている状態にあります。子ども:テクノンであるとき、完全に父に頼っているとき、神様は私たちを神様の似姿へと変えることができます。
もう一つの「子」というギリシャ語は「ウイオス」という言葉です。これは、テクノンの次の段階、神の子として更に成長した子どもです。
この「ウイオス:子ども」は、天の父と同じ性質を持った子どものことを言います。霊的にも、精神的にも成長して神様が頼ることができる子どもです。
イエスさまが「神の子」として、聖書で記されているときは、この「ウイオス」の方の「子」という単語が使われています。
被造物が切実な思いで現れを待ち望んでいるのも、神の「子:ウイオス」です。
私たちは、テクノンからウイオスとして成長するように召されています。
テクノンからウイオスとして、神の子として成長していくには、神様を知ることです(コロサイ1:10、神を知る知識によって成長する)。
神様がどのようなお方であるかを知ること、神様の愛を知ることで私たちは、神の子として成長していきます。
天のお父さんをアバと呼べるのも、「ウイオス」の方の子どもで書かれているのです。
今日の箇所で「子としてくださる」という単語は「ウイオス(子)として養子にされる」という意味の言葉で書かれています。
「アバ」とは、幼児が親しみを持って呼ぶパパという言葉です。神様ともっと親しい関係になることと、私たちが神の子として成長していくことは同時進行です。
私たちは、神様を知ること、神様の愛を知ることで成長していきますが、聖書で「知る」とは、「親密さ」「深い関係となること」を意味しています。
天のお父さんと益々深い親密さの中に入るとき、神の子として私たちは成長していくのです。
なぜなら、人は親しい人と似てくるからです。時間を過ごす人と似てくるからです。見ている人と似てくるからです。私たちが見て、ならう人に変えられていくからです。
「ですから、愛されている子ども(テクノン)らしく、神にならう者となりなさい。」エペソ5:1
子ども:テクノンという言葉は親しみを込めた愛情をもって我が子と呼びかける言葉です。天の父は、愛情を持って、私たちを愛して、既に「愛する我が子」としてくださっているのです。
私たちの神の子としての成長も、まず「神様に愛されていること」を握ることから始まります。何をしたか、何ができるかは関係なく、天の父に愛されていることを知ること、天の父の愛を知ることにより、子として成長していくのです。
神の子として成長していくということは、天の父なる神様に愛されている子どもであるという神の子のアイデンティティーが回復されていくということでもあるからです。
何をしたか、何ができているか、できていないか、自分の行いや働き、人の評価や言葉などでは決して揺り動かされることのない、「神様に愛されている子どもである」という神の子としてのアイデンティティーを持つ神の子(ウイオス)として、主の似姿に変えられていくことが、神の子としての成長です。
そして、神の子として、主の似姿へと私たちを変えてくださるのは、私たちの頑張りや行いではく、御霊なる主の働きによるということを覚えなくてはいけません。
私たちを子:ウイオスとして成長させてくださるのは、聖霊様です。私たちは、成長した子:ウイオスとしてくださる御霊を受けたのです。そして、私たちが受けた御霊により、御父との親密さの中へと導き入れられ、天の父なる神様を「アバ、父」と呼ぶことができ、深い御父との関係、交わりを持つことができるのです。
私たち自身も、成長した神の子となることを、心の中でうめきながら待ち望んでいます(ローマ8:23)が、御霊ご自身が、私たちが神の子として成長し、神様に愛されているという揺るがない神の子としてのアイデンティティーを持つことができるように、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしていてくださっているのです(ローマ8:26)。
御父との親密さの中に入り、深い交わりの中で、天の父の愛を知り、経験して、ありのままで愛されているという神の子としてのアイデンティティーが私たちのうちに回復し、主の似姿へと変えられ、「神の子」として成長するため、今日も神の御霊に導かれましょう。
神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子(ウイオス)だからです(ローマ8:14)。
■A:考えてみよう
神の子として成長することを望むだろうか?
神の子としての揺るがないアイデンティティーを持つことを望むだろうか?
天の父の愛を知ること、経験すること、天の父との深い親密な交わりを求め、子としてくださる御霊に導かれて御前に進み行き、大胆に恵みの御座に近づいていきましょう。
■P:祈り
聖霊様、今あなたに私のすべてを明け渡します。私をイエス様の似姿へと変え、神の子として成長させてくださる聖霊様、あなたにより頼みます。もっともっと深い天のお父さんとの親密な交わりへと導き入れてださい。
天のお父さん、あなたの愛を教えてください。あなたの愛をもっと経験させてください。行いによらず、あなたに愛されているというイエス様が持っている同じ神の子としてのアイデンティティーを堅く私のうちに回復させてください。
キリスト・イエスにある、いのちと御霊の原理により、奴隷の霊から私は解放されたことを宣言します。
そして、神の子としてくださる御霊を既に受けたことを感謝します。聖霊様、今日一日も私を導き、神の子として私を成長させてください。
愛するイエス様の御名でお祈りします。アーメン。
【 ありさ 】
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