■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙10章36節(イザヤ書60章)
★ あなたがたが神のみこころを行って、 約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。
■O:今日のコラム
今日のみことばは、忍耐について書かれています。忍耐を好きな人はそんなにいないと思いますが、聖書において忍耐はとても重要なことばのうちの一つです。イエス様ご自身は、忍耐について次のように言っておられます。
「あなたがたは、 忍耐によって、 自分のいのちを勝ち取ることができます。」(ルカ21:19)
忍耐によって、自分の命を勝ち取ることが出来る。そんな忍耐なら喜んでしたいと思いませんか?では、忍耐とは何でしょうか。ローマ人への手紙5:3,4には、次のように書かれています。
「そればかりではなく、 患難さえも喜んでいます。 それは、 患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、 練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。」
忍耐は患難から生み出されると書かれています。私たちはよく「主よ、今日一日何もなく平和に過ごせますように」と祈ったりするかもしれません。それはそれで必要で素晴らしい祈りです。しかし、もう一歩、主の愛の深みへと漕ぎだすなら「主よ、私をあなたの御手の中で砕いて下さい」という祈りに変えられていくでしょう。そうした時、主の御手の中でやってくるのが患難です。
患難の中では、自分の過去の経験や知識は全く役に立たないでしょう。私たちは患難の中でギブアップするしかないのです。そして、「頼るべきものは主しかない!」という思いにさせられます。その時に必要なのが「信仰」です。ヤコブの手紙1:3,4には次のように書かれています。
「信仰がためされると忍耐が生じるということを、 あなたがたは知っているからです。その忍耐を完全に働かせなさい。 そうすれば、 あなたがたは、 何一つ欠けたところのない、 成長を遂げた、 完全な者となります。」
患難の中でこそ、本当に神様を信頼しているかという信仰が問われます。自分の力でもがき苦しむことをやめ、神に全き信頼を置く時に必要なのが忍耐です。その忍耐を完全に働かせると、何一つかけたところのない、成長を遂げた、完全な者となることができるのです。これがすなわち練られた品性です。そして、その品性は希望を生み出します。この希望とは何でしょうか。それは、主イエスが再び戻ってこられるという希望です。パウロも、今日のみことばの箇所の直後でこのように語っています。
「もうしばらくすれば、 来るべき方が来られる。 おそくなることはない。わたしの義人は信仰によって生きる。もし、 恐れ退くなら、わたしのこころは彼を喜ばない。 」(ヘブル10:37, 38)
つまり、患難は再臨への希望を生み出すのです。今日の聖書の箇所で言っている「約束のもの」とは、この再臨の希望ではないでしょうか。イエス様も十字架の上で苦しまれた時、その目はこの地に再び戻ってくるという再臨を見つめられていたのではないかと思います。だからこそ、あの十字架の苦しみを耐えることが出来たのではないでしょうか。
もしかしたらあなたは今、苦難の中にあるかもしれません。しかし、ヨナが魚の腹の中でそうしたように、苦難の中で信仰を持って主を呼び求めるなら、主はその祈りに必ず答えてくださいます。それこそが、神のみこころを行なうということではないでしょうか。
苦難は怖くありません。苦難から逃げ続けることのほうがよっぽど恐ろしいことです。なぜそのようなことが言えるのでしょうか。それは次のみことばからです。
「私ヨハネは、 あなたがたの兄弟であり、 あなたがたとともにイエスにある苦難と御国と忍耐とにあずかっている者であって、 神のことばとイエスのあかしとのゆえに、 パトモスという島にいた。」(黙示録1:9)
イエス様と共に歩むなら、苦難と忍耐の間には「御国」があるのです。主がおられなかったら、苦難は苦難のままで終わってしまうでしょう。しかし、主のお名前はインマヌエルです。それはともにいるという意味です。神のみこころを行って、 約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。主が再び来られるまで、希望に満ちて喜んで忍耐することが出来るよう、みなさんを励まします。
■A:考えてみよう
あなたは患難から逃げていませんか?主のみこころは患難から逃げることではなく、主と共に患難に真正面から向かって行くことです。もし私たちが主のみこころのまま、忍耐をしつづけるなら、たとえ大患難の時代がやってきても、そのなかで安息することができます。
「あなたが、 わたしの忍耐について言ったことばを守ったから、 わたしも、 地上に住む者たちを試みるために、 全世界に来ようとしている試練の時には、 あなたを守ろう。」(黙示録3:10)
忍耐を持って、信仰を働かせ、主の約束をつかみとりましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 しゅん 】
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