■S:今日の聖書の言葉
ヨハネの黙示録2章16~17節

★だから、悔い改めなさい。もしそうしないなら、わたしは、すぐにあなたのところに行き、わたしの口の剣をもって彼らと戦おう。
耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。わたしは勝利を得る者に隠れたマナを与える。また、彼に白い石を与える。その石には、それを受ける者のほかはだれも知らない、新しい名が書かれている。」

■O:今日のコラム
時間においては今日からハヌカの祭りが始まり18日の金曜日まで続きます。ハヌカの祭りはユダヤ人の祭りですが、聖書にも一箇所だけ「宮きよめの祭り」としてヨハネの福音書10章22節に記されています。ハヌカ(宮きよめ)の祭りはどのようにして始まったのでしょうか。

旧約時代から新約時代になるまでに、私たちが使っている聖書には四百年間の空白の時間があります。しかし、その時代にも神の歴史は動き続けていました。その四百年間の特徴を一言で言うならヘレニズム文化と世俗主義に対する戦いです。

バビロン捕囚から帰還し、エルサレム神殿を建て直し、エズラによって熱心な信仰の改革がなされた後も、絶えずエルサレムはギリシャを起源とするヘレニズム文化に影響を受け、主に対する真実な信仰が揺るがされ続けて来ました。

ヘレニズム文化の中にあった思想は「人間中心主義、物質主義、感情主義」です。この流れがエルサレムに次々と押し寄せ、神殿に劇場が作られ、人々は外見的な繁栄を追い求め、主への純粋な信仰は失われて行きました。神の民の歴史において絶えず、信仰の堕落と共に敵の足場が築かれて行きます。

エルサレムが思想的にヘレニズム文化に浸食された後は、実際的に敵に支配されることとなり、エピファネス・アンティオコス4世によってエルサレム神殿は奪われ、彼は主の神殿でギリシャのゼウスを礼拝しただけでなく、自分に似せた像も設置してユダヤ人たちにそれを拝むことを強要しました。まさに反キリスト的な姿です。

さらにアンティオコス4世は、聖書の律法を守ることを禁じ、多くの祭司たちを殺害し、エルサレム神殿で豚を捧げるという、驚くような主への冒涜行為さえもおこないました。この状況の中で祭司マカビー家は聖なる憤りを持って立ち上がり、片手には主に対する熱心な信仰を持ち、もう片手には剣を持って戦いをし、数々の奇跡の中でエルサレム神殿を奪還したのでした。このことを記念として祝われるようになったのがこのハヌカ(宮きよめ)の祭りです。

上記の黙示録2章の御言葉はペルガモにある教会に対する主イエスの言葉ですが、ペルガモは「塔との結婚」という意味であり、塔とは高き所、偶像礼拝を意味し、そこにはサタンの王座があると言われています(黙示録2章13節)。

ペルガモはこのように偶像礼拝とかたく結びついた地でした。後にドイツの考古学者がペルガモ神殿を発掘し、それを持ち帰ってベルリンに再建したその年にナチスが誕生しヒットラーが政権を握っていったのでした。

このペルガモの教会に対して主は「口の剣をもって戦う」と言われています。マカビーの時代も、ペルガモの教会も、現代の教会も同じくヘレニズム文化(人間中心主義、世俗主義)に対しての戦いが起こっています。この戦いに勝利するためには主の口から出る剣、すなわち御言葉の剣を握って戦う必要があります。

ハヌカは別名「光の祭り」です。この光の祭りの時に、暗闇を照らすまことの光であられる主イエスがこの世に来られ、マリヤの内に受胎されたのです。

今日、神のみことばであられる主イエスの光によって私たちの内の暗闇が照らされ、この時代の中にあって真理の道を真っ直ぐに歩んで行くことを共に求めて参りましょう。

■A:考えてみよう
今日もみことばの朗読を続けましょう。

聖霊様を歓迎し、みことばが光となって私たちの内を照らすようになることを祈り求めましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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