■S:今日の聖書の言葉
ネヘミヤ記8章17節(ネヘミヤ記7章)
★ 捕囚から帰ってきた全集団は、仮庵を作り、その仮庵に住んだ。ヌンの子ヨシュアの時代から今日まで、イスラエル人はこのようにしていなかったので、それは非常に大きな喜びであった。
■O:今日のコラム
ちょうど今日から、イスラエルでは仮庵の祭りが始まります。仮庵の祭りと言っても皆さんはピンと来ないかもしれません。そこで、今日は仮庵の祭りについて見て行きたいと思います。
仮庵の祭り(スコット)は、過越祭(ペサハ)と七週の祭り(シャブオット)とともに、イスラエルでは三大祭として祝われます。そして、その中でも仮庵の祭りは秋の例祭のクライマックスとされています。
ティシュリの月(第7月)の1日の「ラッパを吹き鳴らす祭り」、10日の「大贖罪日」、そして、仮庵の祭りは14日の日没から7日間行われ、「秋の例祭」を締め括るお祭りなのです。
7日間が「仮庵の祭り」で、8日目は「シムハット・トーラー(トーラー歓喜祭)」と呼ばれる祭りが行われます。ちなみに、この最後の喜びの日に歌われたのがマイム・マイムだそうです。
旧約聖書では、仮庵の祭りについてレビ記23章34-44節に詳しく書かれているので、ぜひ一度読んでみてください。
また、仮庵の祭りは、イスラエル人が出エジプト後、40年間荒野でテント暮らしをしていたことを記念する祭りで、人は肉体という「仮庵」に70~90年間住むだけの存在であり、主の恵みなしには生きていくことはできないということを覚える一週間としてお祝いしているということです。
さらに、仮庵は、主イエスが地上に来られた事を象徴する祭りでもあります。「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」(ヨハネによる福音書1章14節)
この「住まわれた」は、「仮庵となられた」ということを意味します。神はメシアであるイエスを地上に送って下さる事により、神と人との和解をもたらされました。仮庵の祭りは、和解の祭りでもあります。神と人、ユダヤ人と異邦人の和解を祈り願うことも大切です。
そして、ヨハネの黙示録21章3節には 「そのとき私は、御座から出る大きな声がこう言うのを聞いた。『見よ。神の幕屋が人とともにある。神は彼らと共に住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らとともにおられて、…」 とあります。
この「神の幕屋」とは仮庵のことです。終わりの時、艱難の期間の後にキリストが統治される千年王国が来ますが、その時、全世界の人々が仮庵の祭りを祝うために、エルサレムに代表を送るとあります。(ゼカリヤ書14章16節)つまり、仮庵の祭りとは、再臨を指し示す重要な鍵となっているのです。
神様は旧約の時代から、繰り返し繰り返し、様々な方法で終わりの時代の事を示してくださっています。エジプトで仮庵(テント)で暮らしたことから始まり、この地で歩まれたキリスト、そして千年王国の到来の喜び。すべてがつながっています。
ネヘミヤはヨシュアの時代から忘れ去られていたこの仮庵の祭りを復活させ、国中はその事を喜びとしました。そして、私たちが生かされている終わりの時代の今、ダビデの幕屋の回復がいたるところで行われています。すなわち、24時間1週間、絶えまない祈りと賛美です。このことを、主が何よりも喜ばれていると信じます。
■A:考えてみよう
今日から始まる仮庵の祭りに合わせて、いつも以上にあなたの時間を主に捧げてみませんか?
旧約の時代の人たちは大切な家畜を祭りの間捧げ続けました。私たちの大切な時間を捧げることは、これに等しいのではないかと思います。
私たちはこの地に生かされていますが、それは一時的な仮住まいに過ぎません。私たちの国籍は天にあります。私たちの属する天に目を上げ、そこに満ち溢れる祝福を解き放つものとなっていきましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【しゅん】
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