■S:今日の聖書の言葉
ルツ記4章13節
★こうしてボアズはルツをめとり、彼女は彼の妻となった。彼が彼女のところに入ったとき、主は彼女をみごもらせたので、彼女はひとりの男の子を産んだ。
■O:今日のコラム
ルツ記を通して、私たちは主の計画に生きるという幸いを学ぶことができると思います。ボアズと結ばれたルツによって生まれたのはダビデの祖父であるオベデであり、のちにイエスキリストがこの家系を通して生まれるのです。
つまり、ルツは主の計画をみごもり、産み出す者とされたのです。
ルツをめとったこのボアズは、誰の象徴でしょうか?ルツ記を見ていくならば、それはまさに私たちを買い取ってくださったイエスキリストの象徴であることが分かります。買い戻しという言葉がルツ記には使われていますが、それは贖いを意味するゴエルという言葉が使われているのです。
そうであるならば、このルツはキリストの花嫁となる私たちの姿であると言えるのではないでしょうか。ボアズとルツが一つとされたように、私たちも花婿なるイエスキリストと一つとされることができるのです。
では、ルツは、それに値するような者であったのでしょうか。モアブ人、異邦の民の中にいたという背景を持っていた者です。モアブ人は、聖書を見ていくならば、偶像崇拝と性的堕落に陥っていた民族であったことが分かります。偽りの神をあがめ、偽りの者と交わるという罪を犯していた民です。
ルツは自分がそのような背景を持ち、貧しい者であることを分かっていたため、ボアズに声をかけられた時は、地面に顔を伏しました。恥や、恐れの中にあったのではないでしょうか(ルツ2章10節)。
しかし、その後に彼に買い戻しの権利があるということを知ってから、彼女の態度に変化が起こりました。夜に、ボアズ足元にとどまるという、大胆な行動に出て、「はしためを覆ってください」と求めるまでになったのです(ルツ3章6~9節)。驚きの変化であるなと読んでいて思いました。
彼女は過去でなく、状況でなく、自分自身がどうであるかではなく、買い戻しという契約に立つことを選んだのです。
そして、その契約に立ち、自らを水で洗い(=みことばで自分自身を洗うことを意味すると思います。)、正しい方の元に入ったことが今日の通読箇所を読んでいくならば分かります。それこそ今日の鍵であることを思います。
神様は、過去これまでどう歩んでいるのか、今までがどうであったかを見てはおられません。私たちはそればかりが気になってしまいますが、私たちが見ているものと神様が見ているものは違うことを何度も教えられています。
神様は、今、何を選択し、何を選ぶのかを見てくださるお方です。今何にとどまり、何と交わるかということです。
「神の宮と偶像とに、何の一致があるでしょう。私たちは生ける神の宮なのです。神はこう言われました。『わたしは彼らの間に住み、また歩む。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。それゆえ、彼らの中から出て行き、彼らと分離せよ、と主は言われる。汚れたものに触れないようにせよ。そうすれば、わたしはあなたがたを受け入れ・・・」(第二コリント6:16~17)
神様の恵みによって、ルツがキリストの花嫁として召し出されたように、私たち教会も、キリストの花嫁としての召しに預かっていることを感謝します。その招きに応えて、「今日」「今」、自分自身をみことばによって洗い、偽りの中に身を置くのではなく、正しいお方と交わる者と共になっていきましょう。
「キリストがそうされたのは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。」(エペソ5:26~27)
交わるからこそ、私たちは主の計画をみごもり、産み出すことができるのです。交わっていない者の産み出すものは、自分の計画です。
主の計画がこの身になりますようにと願います。
■A:考えてみよう
この新しい一年、自分の計画や、人生に生きる者ではなく、ルツのように、主の計画に生きる祝福を受け取っていきたいと心から願います。
そのために、
・失敗や、過ち、背景や、環境、これまでどうだったか、ではなく、みことばに目を留めることができるように祈り求めていきましょう。
・ルツがモアブ人の性質を断ち切ったように、私たちも古き性質を断ち切っていきましょう。
私たちクリスチャンは目に見える形では罪は犯していなくても、内側に偶像を設け、また霊的に偽りのものと交わっていることがあるのではないでしょうか。 私自身、神様のためと言いながらも、自分の願いや計画が偶像になってしまっていたり、みことばのように思えても、その中に世の中の基準や自分の考え方が混じっていることがあることを覚えます。しかし、不純物が入っていることを主は喜ばれません。
正しいみことばの真理を今日も求めて、このみことばと交わり、一つとされていくことができるように祈り求めていきましょう。
■P:祈り
愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ゆうこ 】
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