■S:今日の聖書の言葉
使徒の働き13章38〜39節
★ですから、兄弟たち。あなたがたに罪の赦しが宣べられているのはこの方によるということを、よく知っておいてください。モーセの律法によっては解放されることのできなかったすべての点について、信じる者はみな、この方によって、解放されるのです。
■O:今日のコラム
今日の箇所で、パウロが「よく知っておいてください」と強く語ったのは、罪の赦しが宣べられているのは、この方、イエス・キリストによるということです。
ここで、私たちは「罪の赦し」という言葉に注目しやすいですが、パウロがここで語り、宣べ伝えていたのは、イエス様ご自身が宣べられた福音、すなわち「罪の赦しを得させる悔い改め」の福音でした。(ルカ24章47節参照)
最近のメッセージで、悔い改めの福音について何度も語られています。「また悔い改めか！」と思うかもしれませんが、私たちが本当の福音の中に生きようとするなら、悔い改めなくしては、生きることが出来ないのを経験します。
どんなに立派な人に見えても、罪がない人はいません。私たちのうちには、絶えず罪の性質があります。私たちはこの地上に生きている限り、この罪の性質と戦って勝利していかなければなりません。勝利する鍵は、まず、自分の心を認めることからです。病気のある患者さんが、自分の病気、症状を認めなければ治療が出来ないのと同じように、自分のうちに罪があることを認めることです。
ですから、「罪の赦しを得させる悔い改め」の福音は、人々ではなく「私自身に」今日も必要であることを覚えたいと思います。自分の内にある罪の性質、自分が主となっていたことを悔い改め、方向転換し、イエス・キリストが主となった歩みをしていくことを、私たちは日々、選択し続けていきましょう。
また、パウロが「よく知っておいてください」と語ったもう一つは、「モーセの律法によっては解放されることのできなかったすべての点について、信じる者はみな、この方によって、解放される」ということです。「解放される」は、直訳で「義と認められる」とあります。
人々は自分を義としたがります。自分の努力だったり、立派さだったり、行いだったり…。私自身も、自分を義としたい思いがやってきます。律法に熱心だったパウロも、以前は、律法の行いによって義と認められようとする生き方でした。しかし、パウロが、他の書簡で語っているように、律法によって義と認められる人は誰一人いないのです。私たちが義と認められるのは、イエス様の十字架を信じる信仰、血潮の贖いを信じることによってです。
「また私たちのためです。すなわち、私たちの主イエスを死者の中からよみがえらせた方を信じる私たちも、その信仰を義とみなされるのです。主イエスは、私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられたからです。」(ローマ4:24〜25)
「しかし私は、神に生きるために、律法によって律法に死にました。私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。私は神の恵みを無にはしません。もし義が律法によって得られるとしたら、それこそキリストの死は無意味です。」(ガラテヤ2:19～21)
イエス様の死と葬り、復活は、私たちのためです。私たちは、自分の努力や行いによる不完全な義ではなく、それらをすべて手放し、明け渡して、イエス様の十字架による完全な義を、私たちを義と認めて下さる、イエス様の血潮の贖いを、いつも受け取っていきましょう。
神様の恵みを無にすることなく、イエス様と共に今日1日を歩んでいけますように！
■A：考えてみよう
・今日、まず自分自身に「よく知っておいてください」と、御言葉を、本当の福音を宣べ伝えていきましょう。私が知っている福音は、御言葉が語っておられる福音だろうか。
自分の心の内を聖霊様に探っていただき、今日も御言葉に従うことが出来るように祈りましょう。
・私たちを義と認めてくださるイエス様の血潮を今日も「信仰をもって」受け取っていきましょう。自分の義、正しさを手放すことを選び、もし自分の訴え、人からの訴え、サタンの訴えがあるなら、それらも、主の前にすべて明け渡していきましょう。
「イエス様の血潮は罪に定める全てのことから私を弁護し、私に敵対するサタンの訴えを無効化し、今まで一度も罪を犯さなかったかのように私を義と認められます。」(アテフ・メシュレキー著「イエスの血潮を宣言する祈り」引用)
■P：祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ささまな 】
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