■S:今日の聖書の言葉
マタイ9章36～38節
★また、群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた。そのとき、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」
■O:今日のコラム
羊のように弱り果てて倒れている。「弱り果てて」と訳されている単語は、「悩まされる」「迷惑をかけられる」（しかし、文字通りの意味は、皮をはがれる、切りさいなまれる）という意味。「倒れている」は、「投げ出された」「投げ倒された」という意味です。
最近、実際に羊を飼ったり、中東と似たような環境（東アフリカ）で羊が飼われる様子を見て来た人が書いた、牧会に関する本※を読みましたが、そこには、羊が、いかに怖がりやすい、落ち着きを失いやすい動物で、寄生虫や、羊同士の争い、肉食動物や泥棒などの存在にパニックになったり、怯えたりするか、自分の体重やバランスの問題で倒れては、自力で起き上がれず、そのまま死んでしまうことすらあること、などが書かれていました。
イエス様は、人々のことを、この羊のようだと言っています。
私たちは、羊飼いなるイエス様にしっかり守られていないと、羊のように、小さなことで怯え、パニックになり、大混乱し、倒れて自力で起き上がれなくなってしまうものなのです。
一方で、イエス様は、「働き手」が必要、というポイントも指摘しておられます。まずは、働き手が送られるよう祈りましょう。そして、イエス様の愛に応えて、働き手となっていきましょう。
パウロやヨハネ、ヤコブ、ペテロなど、初代教会のリーダーたちは、自分たちのことや、仲間の奉仕者たちのことを、キリストのしもべ、神の国の同労者、と呼びました。
収穫のための働き手は天使たちのことではなく、主のみからだの一部となって仕える私たちです。「働き手を送ってください！」と祈るだけでなく、奉仕者として立ち上がる人も必要なのです。
主にもっと愛されるためにではなく、主にこんなにも愛されているので主の愛に応えたい、と感じているなら、働き手となって、主に仕えましょう。
今日、混乱している、悩まされて、倒され、起き上がれないでいる友人、同僚、まわりの人々を見た時、聖霊様に、「今私を通して、何をなさりたいですか？」と、聞いてみましょう。
私たちの内におられるキリストが、その人を安心させ、励まし、立ち上がるのを助けるための器として、自分を委ねましょう。5つのパンと２匹の魚のように、「主よ、小さな者ですが、私をささげます。あなたの御手の中で祝福し、私を砕いて、裂いて、人々に与えてください。」と祈ってみましょう。
主のくびきを負って、主が優しく導いてくださる方に従ってみましょう。今日、良き羊飼いなるイエス様が、目の前のだれかにしたいことを、主と一緒にやっていきましょう。
「わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」(マタイ11:30)
■A：考えてみよう
今日もし、自分自身が、悩まされて、恐れて、苦しめられている、倒れたまま起き上がれない羊のように感じられるなら、羊飼いなるイエス様を呼び求めましょう。
目に見える人の助けが必要なら、「イエス様、助けてくれる人を、送ってください。」と正直に、お願いしましょう。主は御言葉をもって、ご臨在をもって直接慰めてくださいます。また、人を送って、知恵や励ましをくださいます。
主の愛に満たされて、主を愛したい、と願っているなら、主が憐れんでおられる、羊のように弱っている、目の前のだれかに主の心を表せるよう、主に求めましょう。
「イエスは再び彼に言われた。『ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。』ペテロはイエスに言った。『はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。』イエスは彼に言われた。『わたしの羊を牧しなさい。』」（ヨハネ21:16）
「神である主は、私に弟子の舌を与え、疲れた者をことばで励ますことを教え、朝ごとに、私を呼びさまし、私の耳を開かせて、私が弟子のように聞くようにされる。」（イザヤ50:4）
■P：祈り
主は私の素晴らしい羊飼い。あなたが共にいてくださるので、私は足りないものはなく、安心して休むことができ、満ち足りることができますから、ありがとうございます。
あなたがともにいてくださることが見えない時、分からない時は、助けてください。
あなたが変わることのない、私の羊飼いであることを、私が確信出来るように、また、味わうことができる様に助けてください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ともこ 】
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