■S:今日の聖書の言葉
創世記35章1節
★神はヤコブに仰せられた。「立ってベテルに上り、 そこに住みなさい。そしてそこに、あなたが兄エサウからのがれていたとき、あなたに現れた神のために祭壇を築きなさい。」
■O:今日のコラム
今までのヤコブは、自分の成功のためには抜け目なく策を講じ、また自己防衛対策にも、ぬかりがありませんでした。そのような性質は、良いように見えますが、実は、神の御手に委ねるということから彼を遠ざける大きな障害だったのです。
ところがヤボクの渡しに来て（32章）ヤコブは主にもものつがいを打たれました。その時から彼は自分の力で立とうとする者ではなく、神の力により頼む者へと少しずつ変えられていったのでした。
34章では、ヤコブの娘ティムナがシェケム人の男に犯されました。ヤコブの息子シメオンとレビたたちは、シェケム人に対して残虐な復讐をし、そのことのゆえにヤコブたちは、いつシェケムの人々からの仕返しに見舞われるやも知れない、という危険な状況に陥ったのです。
以前のヤコブであれば、こんな時、きっと策を講じ、「うまいこと」やってのけたのだろうと感じます。けれども神によって練られ成長したヤコブは、自分の知恵で行動を起こす前に、神の御言葉を待ちました。その時に、主はヤコブに上記のように語られました。
神はベテルに上り、神の祭壇を築くようにとヤコブに語られました。つまり礼拝です。神の臨在の中に上り（御前に出て）、礼拝を捧げなさい、と語られたのです。
危機に直面したヤコブに、神が与えた解決策は礼拝することでした。
自分のやり方で安全な状況を作るのが得意だったヤコブにとって、ただ礼拝する、という解決策は、頼りなく物足りなく感じたのではないだろうかと思います。けれどもヤコブは自ら、自分の中（家族の中）から異国の神々を取り除き、身をきよめ、そして神の祭壇を築くために（礼拝するために）立ち上がりました。
すると何が起きたでしょうか？
「彼らが旅立つと、神からの恐怖が回りの町々に下ったので、彼らはヤコブの子らのあとを追わなかった。」（創世記35:5）
神の御業により、ヤコブたちは闘う必要すら無くなってしまったのです！
証しですが、昔、ある地域を数ヶ月プレイヤーウォークしていた時がありました。風俗のお店や酒屋、パチンコ屋が建ち並び、ゴミ袋や吐露物、タバコの吸殻などで道はひどく汚れていて、とても霊的な闘いが激しいと感じる地域でした。祈れど祈れど、街の変化を明確に見ることが出来ず、自分の内に恐れすら覚える日がありました。
ある時、「そうだ。今日はただひたすらに主を礼拝しよう！」という思いが起こり、主の御名のありとあらゆる素晴らしさを宣言し、褒め称えながら歩き始めました。「イエス様は王の王、主の主、神の神なるお方です！義なる神、平和の君、いと高きお方、真実、忠実なるお方、信頼の的、揺るぎない土台…etc」
主のご性質を宣言し、その御名を賛美し、心に浮かぶ限りの主の素晴らしさを信仰をもって告白しました。すると、暗く重くのしかかる霊的な圧迫が去り、汚く狭かった路地が一掃され大路に変わり、まるでその道が王のために開かれるような感動を受けました。
私たちの勝利の鍵、すべての解決は主を礼拝することにあるのだと確信する体験となりました。
私たちはあまりにも用意周到過ぎます。ぬかりがなさ過ぎます。人間の知恵も、経済、時間、労力もすべてこの世に属する物です。私たちは、この世に属する武器を持って闘いに出ていこうとするならば、霊的戦場では丸腰同然であることを覚えなければなりません。
人生の内に苦難があるでしょうか？闘いがあるでしょうか？恐れがあるでしょうか？圧迫があるでしょうか？今日、主は私たちに語りかけてくださっています。
「立ってベテルに上り、そこに住みなさい(主の御前に出、主の臨在のある所をあなたの住まいとしなさい)。神のために祭壇を築きなさい(礼拝を捧げなさい)。」
■A：考えてみよう
周りの環境を見ることから、今ひと時、視線を上におられる方に向け、すべての支配、権威、権力、主権の上に高くおかれた御名、イエス・キリストが私の人生の主人であり、またすべてのことから救い出してくださる救い主であり、統べ治める王であることを告白し、主を礼拝することを選択しましょう！
聖書の中には沢山の主の素晴らしい御名が記されています。是非、御言葉の中から主の御名、ご性質を見つけ、その御名を褒め称えながら、今日という日を歩みましょう。
これを読み、またそれに信仰を持って応答されるお一人おひとりが、今日礼拝する時に、戦わずして勝利を得、また平安の中へと入れられていくことを祝福し、宣言いたします！
■P：祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
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