■S:今日の聖書の言葉
創世記11章31節

★テラは、その息子アブラムと、ハランの子で自分の孫のロトと、息子のアブラムの妻である嫁のサライとを伴い、彼らはカナンの地に行くために、カルデヤ人のウルからいっしょに出かけた。しかし、彼らはハランまで来て、そこに住みついた。

■O:今日のコラム
使徒の働き7章2~4節に興味深い事が書かれています。

「そこでステパノは言った。『兄弟たち、父たちよ。聞いてください。私たちの父アブラハムが、ハランに住む以前まだメソポタミヤにいたとき、栄光の神が彼に現れて、「あなたの土地とあなたの親族を離れ、わたしがあなたに示す地に行け」と言われました。そこで、アブラハムはカルデヤ人の地を出て、ハランに住みました。そして、父の死後、神は彼をそこから今あなたがたの住んでいるこの地にお移しになりましたが、』」

カルデヤ人のウル、メソポタミヤで、「あなたの土地とあなたの親族を離れ、わたしがあなたに示す地に行け」と神から召しを受けたのは、父テラではなくて息子アブラムだったのでしょうか。

アブラムが、「お父さん、栄光の神が現れて、こうこう言われましたからカナンに行きましょう。」と説得したのでしょうか。

いずれにしても、ウルを出た時点で目的地は「カナン」と分かっていました。しかし、なぜか、この旅する家族の一団はハランまで来てそこに住みつき、テラが死ぬまでそこにいました。

これを理解すると、創世記12章の御言葉がさらに重要な意味を持ちます。

「主はアブラムに仰せられた。『あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。…』」

はっきりとは書かれていませんが、おそらく、テラがハランに住みたいと言ったので、権威を重んじたアブラムが父の言う通りハランにとどまったのでしょう。しかし父の死後、主はアブラムをもう一度招いてくださり、アブラムは約束の地へと再出発しました。

アブラム、後のアブラハムがカナンの地に導かれたのには主のご計画がありました。神様は、神様を信じ愛する、このアブラハムの子孫にカナンの地を与え、この地に、また、この地を通して神の統治をもたらしたいと願われたのです。

そして今は、キリスト・イエスによって、このアブラハムへの祝福が私たちクリスチャンにも与えられています。

今日、私たちが、職場、学校、家庭、どこにいても神様のご計画は、私たちを通してイエス様の王権がそこに解き放たれることです。争いのあるところに和解と平安を、混乱のあるところに秩序を、渇いた場所に命の水を、飢えた人に命のパンを、暗闇に光を、責めのあるところに、赦しと愛を…。

ウルは偶像崇拝の土地です。私たちは神様を知らずに様々なものを神、主人として歩いていましたが、その地を出て、神様を主人とする生き方に入って行き、その影響を置かれた場所で流し出すために召されました。

ハランであきらめず、約束の地に入って行く一年となりますように。

■A:考えてみよう
イエス様が、ご自分の命という代価を払って買い取ってくださった全能の神様へのアクセス権をしっかり握って、今日も父なる神様の前に行こう。

今日、父なる神様、イエス様、聖霊様が、主人であること、王であることを告白し、自分を通して神様の支配がこの地に解き放たれることを求めよう。

■P:祈り
父なる神様、あなたの御心を行い、成し遂げることができるほど成長させてください。そして、その時に与えられる天の食べ物、満足、美味しさ、楽しさを、味わえるようにしてください。

ハランの地で満足して、使命を全うしない人生ではなく、約束の地に入り、そこを所有し、そこに神様の統治をもたらす使命を果たせるよう、恵みを増し加えてください。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 とも子 】

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