■S:今日の聖書の言葉
エペソ人への手紙3章8節

★すべての聖徒たちのうちで一番小さな私に、 この恵みが与えられたのは、 私がキリストの測りがたい富を異邦人に宣べ伝え、

■O:今日のコラム
パウロが使徒の中でも最も重要な働きをした者の一人であることを、私たちは知っています。彼が福音の奥義を解き明かすことがなかったなら、私たち異邦人は福音を聞くことがなかったかも知れません。

「その奥義とは、 福音により、 キリスト・イエスにあって、 異邦人もまた共同の相続者となり、 ともに一つのからだに連なり、 ともに約束にあずかる者となるということです。」(エペソ3:6)

パウロはユダヤ教の中でもエリート中のエリートであり、「律法についても厳格な教育を受けた者」(使徒22:3)であり、また、キリストと出会った後においてはアジアからヨーロッパにかけていくつもの教会を建て、重要な奥義の解き明かしを神からたくされ、いくつもの書簡を書いた使徒です。

その彼が自分のことを「すべての聖徒のうちで一番小さな私」と呼びました。長年の伝道生活の苦難を通して、その人格がへりくだりへと造り変えられていったのも、もちろんそうですが、彼の働きが始まった時に、すでに彼の心は砕かれていたのです。

キリストに出会う前、パウロはクリスチャン迫害に燃え、その活動はエルサレムにとどまらずダマスコにまで及びました。クリスチャンを捕えに向かっている途上で、彼はキリストに出会い、その目が見えなくされました。

その肉の目がはっきりと見えている時には見ることができなかった真理の光を、彼は盲目にされることによって見出したのです。肉の目が見えなくなった時に、自分が人生の主人となっていたこと、自分が救い主を憎み迫害していたこと、救い主の愛する者たちを苦しめていたことに気付き、自分の大きな罪と失敗を見たのです。

また、パウロは盲目にされ、弱くされた時に、神の一方的な恵みによって赦しを受け、偉大な神の愛によって愛されていることを知りました。「神の慈愛に導かれた悔い改め」(ローマ2:4)、それが彼の働きのスタートでした。

どれほどの深い偉大な愛によって、どれほど凶悪な罪が赦されたのか。それを知る時に、人はもはや自分のうちには十字架以外に何も誇るものがないことを、思い知ります。

長年の伝道生活、弟子訓練、様々な主の働き、主のために生きる人生の中で、「なんて報われないんだ…。」と嘆いたり、「私がどれほどの働きをしたか分かってるのか!」と叫び、人々をさばきたくなる瞬間もあったでしょう。

けれども、その度に彼はあの光との出会いを思い出し、十字架の赦しと愛を見上げたに違いありません。どのような罪が赦され、どこから救われ、どれほどの愛を受けているのか。日々十字架を見上げて、その真理を思い起こしたのではないでしょうか。

ですから、私たちはパウロが体験したような、神様との強烈な出会いが必要です。目がくらむほどの真理の光を見る体験が必要です。

■A:考えてみよう
私たちも日々の信仰生活の中で、「報われない」と感じたり、誰かをさばきたくなる衝動にかられたり、または、知らず知らずに自分自身が何かを成し遂げたかのように、この地上の行いを誇りたくなることがあるかも知れません。

今日、もう一度、キリストとの力強い出会いを求めましょう。十字架を見上げましょう。自分自身がどこから救われたのか、どれほどの慈愛によって赦されたのか。聖霊様の助けによってそれらのことに更に気付きが与えられ、神の御心にかなう悔い改めと感謝に私たちの思いが導かれるよう祈り求めていきましょう。

パウロの目が見えなくされた時のように、主は、私たちが真理を見出すことができるようにと、私たちを弱められることがあるでしょう。迫害に燃えていたパウロが、肉の目が見えなくなることによって初めて真実に気付いたように、私たちも時に弱められなければ、真理を見出すことができない場合があるのです。

弱さを覚えるでしょうか?そのような時こそ、真理を見出すチャンスです。主が何かを悟らせようとされている時であり、また、主ご自身が私たちと新しく出会おうとされている時であると信じます。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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