■S:今日の聖書の言葉
ヤコブの手紙 4章5節(歴代誌 第二33章、34章)

★それとも、 「神は、 私たちのうちに住まわせた御霊を、 ねたむほどに慕っておられる」という聖書のことばが、 無意味だと思うのですか。

■O:今日のコラム
言葉には様々な表現があります。英語では「I love you」という言葉を、夏目漱石は「今夜は月が綺麗ですね」、二葉亭四迷は「君のためなら死んでもいい」と訳したそうです。日本語の豊かな表現は素晴らしいですね。
さて、今日のみことばは「神が私たちのうちに住まわせた御霊をねたむほどに慕っておられる」と書かれています。この愛はどれほどのものでしょうか。この一文を言語本来の意味から言うと、「神は、その御霊があなた方の中で歓迎されることを、ねたむほどの愛を持って望まれる」と書かれています。「ねたむ」とは本来否定的な意味で使われる言葉ですが、ねたむほどの愛とは、どれほど強いものでしょうか。また、これほどの愛を持って望まれるとは、どれほどのものでしょう。
この、ねたむほどの愛を持って、主が望まれることは、「御霊が私たちの中で歓迎されること」なのです。聖霊様を歓迎するとは、どのようなことでしょうか。私はこの箇所を読んだ時、雅歌の2章14節が思い起こさせられました。

 岩の裂け目、 がけの隠れ場にいる私の鳩よ。
 私に、 顔を見せておくれ。
 あなたの声を聞かせておくれ。
 あなたの声は愛らしく、 あなたの顔は美しい。

聖書には御霊、つまり聖霊様は様々な表現で書かれています。
・柔和さの「鳩」(マルコ1:9~11)
・神との生きたかかわりをもたらす「息または風」(エゼ37:1~10)
・渇きをいやす生ける「水」(ヨハネ7:37~39)
・豊かな収穫をもたらす初めと後の「雨」(ヨエル2:23~31)
・結実の「露」(詩篇133:3)
・喜びをの「ぶどう酒」(ヨハネ2:1~11)
・力をもたらす「油」(使徒の働き1:8)
・純粋さと熱意の「火」(マタイ3:11~12)

ここから分かる通り、聖霊様は「鳩」と表現されています。雅歌の2章14節の「鳩」に「聖霊様」を当てはめて見るなら、下記のようになります。

岩の裂け目、 がけの隠れ場にいる私の「聖霊」よ。
私に、 顔を見せておくれ。
あなたの声を聞かせておくれ。
あなたの声は愛らしく、 あなたの顔は美しい。

聖霊様をねたむほどに愛しておられる天のお父さんは、イエス様を通して聖霊様を私たちに送って下さり、主を信じる私たちの内に住まわせて下さいました。この、私たちの内に住まわれる聖霊様を、天の父はねたむほどに愛しておられるのです。
しかし、私たちはこの聖霊様を岩の裂け目、がけの隠れ場に隠していないでしょうか。つまり、聖霊様を尊ぶことをせず、自分のしたいこと、目の欲、肉の欲、暮らし向きの自慢という岩の裂け目、がけの隠れ場に隠してしまっていないでしょうか。
そのように、私たちが聖霊様を何かの岩の裂け目、がけの隠れ場にかくしてしまうなら、天のお父さんは隠されてしまっている聖霊様に「顔を見せておくれ。声を聞かせておくれ」と願われるのではないでしょうか。

エペソ人への手紙4章30節には下記のように書かれています。

「神の聖霊を悲しませてはいけません。 あなたがたは、 贖いの日のために、 聖霊によって証印を押されているのです。」

では、聖霊様を私たちのうちに歓迎し、尊ぶにはどのようにすればいいのでしょうか。それは、今日の聖書の箇所に続くところに書かれています。

<ヤコブの手紙4章6-10節>

しかし、 神は、 さらに豊かな恵みを与えてくださいます。 ですから、 こう言われています。 「神は、 高ぶる者を退け、 へりくだる者に恵みをお授けになる。 」
ですから、 神に従いなさい。 そして、 悪魔に立ち向かいなさい。 そうすれば、 悪魔はあなたがたから逃げ去ります。
神に近づきなさい。 そうすれば、 神はあなたがたに近づいてくださいます。 罪ある人たち。 手を洗いきよめなさい。 二心の人たち。 心を清くしなさい。
あなたがたは、 苦しみなさい。 悲しみなさい。 泣きなさい。 あなたがたの笑いを悲しみに、 喜びを憂いに変えなさい。
主の御前でへりくだりなさい。 そうすれば、 主があなたがたを高くしてくださいます。

私たちが苦しむのは、本来私たちが置かれるべき場所に私たちが置かれていないからです。そのためには自分探しの旅に出ても、どうしようもありません。本当の自分らしさは、礼拝の中で現され、形作られていきます。私たちの本来計画を持って作られた形を一番ご存知なのは私たちの内に住んでくださっている聖霊様です。その内なる形が外に現れていくのです。
主の前でへりくだり、悔い改めを持って神に従うことです。今の一時的な苦しみ、悲しみ、涙はあるでしょう。しかし、

「神のみこころに添った悲しみは、 悔いのない、 救いに至る悔い改めを生じさせますが、 世の悲しみは死をもたらします。」

(2コリント7:10)と書かれています。
荒野と思える中で、苦しみの中で、悲しみの中で、涙の中でこそ、聖霊様を慕い求め、歓迎していきましょう。

「御霊も同じようにして、 弱い私たちを助けてくださいます。 私たちは、 どのように祈ったらよいかわからないのですが、 御霊ご自身が、 言いようもない深いうめきによって、 私たちのためにとりなしてくださいます。」

(ローマ8:26)

■A:考えてみよう
自分の中にある聖霊様を隠してしまっている岩は何だろう?それを主にみことばを通して教えられたなら、イエス様のお名前によってその岩を打ち砕きましょう。そして、私たちの内に住まわれる聖霊様を私たちの中心に歓迎しましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しゅん 】

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一つのコメント


  1. 加藤奈緒美 より:

    み言葉をいつも感謝します。
    毎日 み言葉と その解説が メールによって 送られて
    きてほしい、  それによって 私の魂が 感動に揺さぶられます。

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