■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書1章37~38節

★「神にとって不可能なことは一つもありません。」マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」こうして御使いは彼女から去って行った。

■O:今日のコラム
ここに記されている「神にとって不可能なことは一つもありません。」という言葉は原文のギリシャ語では「レーマ」という言葉が使われています。つまりもっと詳しく訳すなら「神が語った生ける言葉(レーマ)には不可能なことは一つもありません。」という意味になります。

そうする時に次にマリヤが言った「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」という言葉の意味が繋がります。このことを理解すると、さらにこの後、マリヤが親類のエリサベツに会いに行った時のエリサベツの言葉も繋がっていきます。

「ほんとうに、あなたのあいさつの声が私の耳にはいったとき、私の胎内で子どもが喜んでおどりました。主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(ルカ1:44~45)

御使いガブリエルとマリヤ、そしてエリサベツとの会話の一連のやりとりを通して分かるのは、マリヤがみごもったのは「神の生ける御言葉なる方」だということです。そして私たちもこのマリヤと同じく「主の御言葉をみごもり、主の御言葉の実を生み出す」という使命を受けたキリストの花嫁です。神の御言葉は種であり、また神の種について聖書にはこう記されています。

「だれでも神から生まれた者は、罪のうちを歩みません。なぜなら、神の種がその人のうちにとどまっているからです。その人は神から生まれたので、罪のうちを歩むことができないのです。」(第1ヨハネ3:9)

この「神の種」という言葉はギリシャ語では「スペルマ」という言葉が用いられていますが、スペルマとは男性の精を意味する言葉です。つまり神の言葉が私たちの内に受肉するのは、子どもをみごもるのと同じ原理があるのです。

女性が胎に身を宿し、出産するまでには忍耐して待つ期間を通らなければなりません。妊娠すると体調に変化が生じ、味覚や嗅覚も好みが変わり、赤ちゃんにとって不健康なものを体が受け付けなくなります。同じように上記の御言葉には神の種を宿す時「その人は神から生まれたので、罪のうちを歩むことができないのです。」とあり詳訳聖書では「続けて罪をおこなうことは出来ない」と記されています。

今まで肉の人が罪を喜び、自分の欲望の願うままに罪を楽しんでいた生き方に変化が生じ、御言葉に従い、主の御心をおこないたい。という願いを持つようになり、御言葉が受肉した内なる人(キリストの姿)を大切に守る為に、罪から離れることを願うようになるのです。

また妊娠が進むにつれて胎動を感じるようになります。同じように御言葉が受肉し、内なる人に御言葉が形成されていく時、ふと御言葉の思いや信仰が内側から湧いて来ることや、御言葉を実行する力が溢れてくることを経験するようになり、また人格の中に御言葉の実が結ばれるのを味わうようになっていきます。その時、母親が自分の内に赤ちゃんがいることを実感するように、私たちも内なる人に御言葉が生きて働いていることを実感するのです。

最終的に陣痛を経て、痛みの中で叫び声と共に子どもが生まれるように、私たちも御言葉の実を生み出す為には祈りととりなしの涙と叫びを経験するのです。

「私の子どもたちよ。あなたがたのうちにキリストが形造られるまで、私は再びあなたがたのために産みの苦しみをしています。」(ガラテヤ4:19)

「この女は、みごもっていたが、産みの苦しみと痛みのために、叫び声をあげた。」(黙示録12:2)

花嫁は花婿と一つになることが創世記の初めからの主のご計画です。キリストの花嫁とは主イエスと一体になる者、つまり主の御言葉と一つになる者です。主の御言葉をみごもり、御言葉の実を生み出すキリストの花嫁となることを共に目指してこの地上での一日一日を歩んでまいりましょう。

■A:考えてみよう
御言葉を受肉する為には、まず御言葉を聞く必要があります。毎日の御言葉の朗読を新たな心を持って続けてまいりましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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