■S:今日の聖書の言葉
コリント人への手紙第一5章6~8節

★あなたがたの高慢は、よくないことです。あなたがたは、ほんのわずかのパン種が、粉のかたまり全体をふくらませることを知らないのですか。新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。ですから、私たちは、古いパン種を用いたり、悪意と不正のパン種を用いたりしないで、パン種の入らない、純粋で真実なパンで、祭りをしようではありませんか。

■O:今日のコラム
今年の4月から5月にかけて、新型コロナの感染拡大に伴い、緊急事態宣言が出されました。その期間、ステイホームが勧められました。ニュースの中で、ステイホーム期間中に家でパンを作る人が増えたそうです。

我が家も下の娘がステイホーム中に、パン作りの動画を見て、パン作りをしたいと言い出しました。この機会にパンを作ってみようと動画を見ながら食パンを焼いてみました。当たり前ですが、パンの材料の中に、パンを膨らませるためのイーストがあります。子どもと一緒にパンを作る過程で面白かったのは、パンが発酵するところです。材料を混ぜ、こねます。その後に、パン生地を温かい場所に置いておくとパン生地が膨らみます。面白いことに型からはみ出るほど膨らみます。

わずかなパン種が粉のかたまり全体を膨らませることを実感しました。パン生地の材料の中でもイーストが全体に占める割合はほんのわずかです。でも、わずかな分量でも全体に影響する力があるのです。私たちはわずかなものを見過ごしてしまうことがあります。わずかなものでも罪は罪です。主の御前に告白し、悔い改め、十字架の恵みを受け取る必要があります。

私の好きな聖書の場面の中に、ダビデがサウルから逃れ、ほら穴の中に隠れていた時に、サウルが入ってきた場面があります。

「サウルがペリシテ人討伐から帰って来たとき、ダビデが今、エン・ゲディの荒野にいるということが知らされた。そこでサウルは、イスラエル全体から三千人の精鋭をえり抜いて、エエリムの岩の東に、ダビデとその部下を捜しに出かけた。
彼が、道ばたの羊の群れの囲い場に来たとき、そこにほら穴があったので、サウルは用をたすためにその中に入った。そのとき、ダビデとその部下は、そのほら穴の奥のほうにすわっていた。ダビデの部下はダビデに言った。「今こそ、主があなたに、『見よ。わたしはあなたの敵をあなたの手に渡す。彼をあなたのよいと思うようにせよ』と言われた、その時です。」そこでダビデは立ち上がり、サウルの上着のすそを、こっそり切り取った。こうして後、ダビデは、サウルの上着のすそを切り取ったことについて心を痛めた」(1サムエル記 24:1~5)

ダビデは、部下に言われ、サウルの上着のすそを切り取りました。この時にサウルのすそを切り取ったことについて心を痛めたとあります。もし、ダビデが小さなことに敏感な心がなければ、サウルのすそを切り取っても心を痛めることはなかったでしょう。このような敏感な心をいつでも持っていたいなと思わされます。

初めは小さな始まりかもしれません。しかし、私たちが小さな事を見過ごしていくならば、私たちの感覚が麻痺して行きます。小さな事をすぐ悔い改めて主に立ち返る敏感さを持っていたいなと思わされます。

わずかなものでも罪を罪と認め、主の御前に告白し、十字架の恵みを受け取って行きたいです。

「もし、罪はないと言うなら、私たちは自分を欺いており、真理は私たちのうちにありません。もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」(1ヨハネの手紙1:8~9)

神様の慈愛が私たちを必要な悔い改めへと導いて下さいますように。

■A:考えてみよう
わずかなパン種も主の御前に罪と認めて悔い改めよう。
今日、十字架の恵みを受け取って行こう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 あいこ 】

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