■S:今日の聖書の言葉

ルカによる福音書22章3、40節 (箴言22章)

★ ルカ22:3 さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンが入った。

★ ルカ22:40 いつもの場所に着いたとき、イエスは彼らに、「誘惑に陥らないように祈っていなさい」と言われた。

■O:今日のコラム

ユダは十二弟子のひとりに選ばれた時から、イエス様を裏切ろうと思っていたわけではありませんでした。ユダもイエス様をメシヤと信じ、尊敬し、イエス様がこの世を変えてくれると信じていました。

けれども、ユダがイエス様に期待していたのは、イエス様が政治的に権力をもって、この世的に成功していくことでした。
彼の期待に反して、イエス様は政治的権力を持つわけでも無く、華々しく力を振るうわけでもなく、主の御前にへりくだる、つつましい王でした。

ユダの中には「こうあるべき」という理想があり、その理想を譲ることが出来ず、イエス様に失望してしまいました。そして、その失望の隙間にサタンが入り込んできたのでした。

ユダはイエス様を尊敬していたけれど、心からイエス様を愛する主との関係が薄かったのではと思います。

もし、ユダが 「イエス様は自分が思っていた政治的リーダーではなかった。でもイエス様は素晴らしいお方だ、真実なお方だ。私のことを愛して下さっている。私もこの方を愛している。自分の願っていたものとは違ったけど、この方を信頼してついていってみよう。」 と自分の中の失望を、イエス様への愛ある信頼へと変えることが出来たなら、サタンの餌食になることは無かったのかも知れません。

ペテロもイエス様のことを3回 「知らない」 と拒みましたが、泣いて悔い改めました。彼とイエス様との間には、先生と弟子以上の愛し愛される親しい関係があったからでした。

友情関係、親子関係、夫婦関係、あらゆる人間関係は試練の時にその中にある愛や信頼が試されます。

私たちと神様との関係も、試練の時にどれだけ神様と愛の関係にあるかが問われます。

自分の期待していたとおりに道が開かれなかった時、思いがけないことが起きる時でも失望する代わりに「主はいつも良いお方。最善をなされるお方。主は私を愛しておられる」 という主への信頼を持ち続ける時、賛美し続ける時、それは天においても誉れある態度であり、神様からの報いを豊かに受けることが出来ます。主は期待のあるところに好意を注いで下さいます。

イエス様は言われました 「誘惑に陥らないように祈っていなさい」 と。
イエス様に失望させようと、イエス様との信頼関係を壊そうと、サタンは多くの誘惑をばらまいてきます。いつも御言葉、祈り、賛美を通して神様との愛の関係を築いていきましょう。試練の時にも主を見上げ続けることが出来るために。

You give and take away
You give and take away
My heart will choose to say
Lord, blessed be Your name

「主は与えて、主は取られる
私の心は (失望の代わりに) 主を讃えることを選びます
主よ、あなたの御名あがめます」(マット・レッドマン作 “Blessed be Your name” より)

■A:考えてみよう

自分の心は神様に失望しているだろうか?
失望しそうな時に、主への信頼を取り戻すことが出来る御言葉をたくわえておこう!
いつにも増して祈り賛美しよう!

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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